信じて祈るならば、求めるものは何でも得られる。
(マタイによる福音書 21章22節)
<今週の奨励>
「山をも動かす三愛精神」(村山昭二先生=前学校長)
デンマークは1864年にプロシアとの戦争に敗れ、賠償として豊かな土地を失い、荒地のみが残されました。国民の心は意気消沈し、社会状況は深刻でした。そのため、ニコラス・グルンドビーは国の発展と国民の誇りのために、デンマーク語で学べる学校の建設、農民自身による農地の所有などを提起しました。
その後、弟子のクリステン・コルが「神を愛し、隣人を愛し、祖国を愛する」の三愛精神を理念とする国民高等学校・農学校の設置を進めました。また、ダルガス親子は開墾・土壌改良と植林事業に取り組みました。その結果、デンマーク各地に植林地が作られ、牧畜が進められ、酪農王国としての復活を遂げました。
黒澤酉蔵はデンマーク酪農をモデルとして、北海道に有畜混合農業を展開し、組合製酪事業を始め、さらに酪農義塾開設と農民教育を進めました。第二次世界大戦敗戦後の教育方針の転換にあたっては、デンマークの三愛精神を教育の柱とする教育方針を定め、教育の指導理念を聖書に置くキリスト教主義学園として再出発しました。具体的にはキリスト教の教えを人格教育の「経」とし、酪農の教育・研究指導を「緯」とする農業教育構想を掲げ、高い知識と技能を持つ農業人ならびに社会人の養成を目的としました。
「神を愛し、人を愛し、土を愛する」は、人間は神によって愛されていることを知ること、その愛によって他者とともに生きること、土を生かし土が生きて働く社会を作ることであり、これが酪農学園の三愛精神です。また、黒澤酉蔵は「三愛精神と実学教育」の実りとして「健土健民」があると語っています。





















