イースターを記念して

Date:2020.04.12

わたしたちの希望 -イエス・キリストの復活-

2020年4月12日 イースター(復活祭)

イエスは言われた。「わたしは復活であり、命である。わたしを信じる者は死んでも生きる。」

(新約聖書・ヨハネによる福音書11章25節)

 

今日はイースター。キリストが死者の中から復活した日。この日を教会ではイースター(復活祭)として祝います。聖書は、キリストの十字架での死と三日目の復活の意味を、キリストが全人類の罪の身代わりとして死んだこと、それを信じる人の罪が赦されること、そして、死んでもキリストと同じく復活して命に生かされることの約束であると伝えます。ここに神の愛があると語るのです。聖書を根幹にして立つ酪農学園は、この神の愛を土台に、建学の精神である「神を愛し、人を愛し、土を愛す」という三愛精神と、その実践としての健土健民を追求する学園です。

人間は、神様に対して罪ある有限な存在です。どんなに一生懸命に生きても、最後は死に至る存在です。熱心に勉強、活動、奉仕をして、優れた業績を残したとしても、人間の命には限りがあります。しかし、キリストの復活を信じる人は、キリストと同じく復活すると語られているのです。このイースターのメッセージには、どんな困難や危機に直面しても、希望を与える力があります。

現在、わたしたちはまさに新型コロナウィルス感染症による脅威と不安にさらされています。しかし、復活されたイエス・キリストが、今もなおわたしたちに語ってくださっています。「あなたがたに平和があるように」と。「いつもあなたがたと共にいる」と語られたキリストが、その復活によってわたしたちに示した希望を抱いて、共に生きる歩みをしていきましょう。

宗教部長 渡邊 淳