「酪農」「農業」「食」を学ぶ。

定員/40名

OVERVIEWコースの概要

酪農後継者や未来の農業人を育成する機農コース。 酪農専攻は豊富な実習を通して実践力を身につけます。作物園芸専攻では実習を通じて、作物栽培の基礎から高い応用実践力まで身につけることができます。
機農の「機」はチャンス( 機会)を意味し、農業は気候・環境などのタイミングを捉えることから始まります。

大学との共有施設で学ぶ酪農・農業の今

作物園芸専攻では、年間を通じて草花・作物温室、都市近郊型水稲栽培など、施設や圃場を使用して学びを深めています。
酪農専攻では「繋ぎ飼い牛舎」、「フリーストール牛舎」など、乳牛飼養を学ぶことができます。
いずれも酪農学園大学との共有施設であり、酪農の現場を経験できる学校農場といえます。

全道・全国の仲間とつながる農業クラブ活動

機農コースの生徒は部活動とは別に、入学と同時に全員が農業クラブのクラブ員となります。学習で得た技術と知識を競い合う技術競技大会など農業クラブの各種大会で、本校は全道・全国大会の常連校として活躍しています。また希望者は、共進会活動にも積極的に参加しています。乳牛の管理を学ぶとともに、道内酪農家との交流活動も活発に行っています。

豊富な校外実習で多様な酪農・農業を実体験

北海道内各地での実習や見学を通して、農業経営を学ぶ機会があります。
各地域の農家で長期の実習を行えるのは、各地に卒業生を持ち、協力を得られる、酪農学園大学附属ならではの強みです。
2021年度は新型コロナウイルスの影響で校外実習を実施できませんでした。
2020年度以降は海外研修を国内に変更、2022年度も国内研修の予定です。

機農コース

FEATUREコースの特徴

酪農専攻(全寮型)

酪農専攻(全寮型)

寮生活を通じ酪農を営む上で欠かせない「つながり」を築いてほしい

酪農専攻の魅力は、“酪農に携わりたい”という同じ目標を持った人たちや、さまざまな酪農家の方々と出会えるところです。
協調性と自立心を育む寮生活も特徴の一つです。全国各地から集まった男女合わせて2 0 0人以上の仲間たちとの寮生活は、自律性や協調性を生み出します。仲間たちとの校外実習や各種研修を通じて、これから酪農に携わっていく上で欠かすことができない「つながり」を築くことができます。また、酪農学園大学との高大連携の強みを生かした教育農場では、実体験を通した知識・技術・実践力を身につけることができます。

個体管理を学ぶ「繋ぎ飼い牛舎」、多頭数経営と作業の合理化を学ぶ「フリーストール牛舎」、太陽光発電などの最先端設備があります。酪農学園では我が国有数の酪農施設を有しています。この恵まれた施設で生徒たちは「牛舎実習」や「総合実習」などの授業を受けることができます。

酪農学園大学の教員が、高大連携授業で専門的な技術を丁寧に指導します。乳牛ルーメン観察実習やジャッジング実習、OPU(生体内卵子吸引)など、最新技術に触れる機会も豊富にあります。内部進学制度、後継者特待制度などを活用した高い進学実績があります。

機農コース

作物園芸専攻

農業後継者や「農業」・「食」に興味のある生徒が通学しながら学べる

2020年度からスタートした「作物園芸専攻」は、機農コース初の通学型を基調とした専攻で、道央圏の農業後継者や、「農業」・「食」に興味のある生徒に、自宅から通いながら農業を学んでもらう専攻です。もちろん遠隔者は入寮しての通学も可能です。
国道沿いに面した作物畑・ビニールハウス・温室といった酪農学園大学の最先端施設では、高大連携による農業の「見える化」を考慮し た実習が毎日行われています。こうした、どこにも真似のできない環境での栽培・食育で、未来の農業人に必要な、より実践的な知識、 技術を学ぶことができます。

作物畑実習、草花温室実習を行っています。植物を栽培することで農業の基礎・基本を学ぶことができ、土壌や飼料作物への興味も深まっていきます。さらに収穫した作物は加工実習の原材料として活用しています。また実習施設は近隣の幼稚園などに開放して、食育を通じた地域交流も展開しています。

総合実習等で自ら栽培、収穫した作物を使った調理実習を行います。本校内の調理実習室や食品加工室で実施される、チーズやアイスクリーム、パン、ベーコンなどの加工実習を通じて、「農」と「食」の密接な関係性を学び、将来の農業や農場経営に実体験として役立てます。

LEARNING3年間で学ぶこと

酪農専攻

1年次
学校・寮生活での生活習慣を確立し、酪農や農業への関心を高め、牛舎及び農作業の基礎的知識・技術を習得します。
2年次
習得した知識・技術を外部実習で実践します。国内外の酪農経営形態にも触れ、酪農経営者の基本を身につけます。
3年次
課題研究等を通して発信力を磨き、農業系大学等の進学を目指し、酪農業の牽引者として活躍できる総合力を培います。

作物園芸専攻

1年次
学校での生活習慣を確立し、農業への関心を高め、作物栽培の基礎的知識・技術を習得します。
2年次
1年次の基礎栽培の経験をもとに、主に「草花」を学習します。国内外の農業経営形態にも触れ、作物栽培がもつ多様性を理解します。
3年次
「野菜栽培」を学習し、農業系大学や専門学校への進学を目指し、未来の農業者・農業関連企業で活躍できる人材を目指します。

COURSE主な進路

とわの森ならではの実学教育で、専門性の高い大学・各種専修学校へ

  • 酪農学園大学(循環農学類)への内部進学
  • 全国の国公私立大学への推薦制度による進学
  • 酪農実習や酪農ヘルパー、関連企業への就職
進路実績

酪農学園大学(循環農学類など)/帯広畜産大学/明治大学/東京農業大学/東海大学/文教大学/上武大学/江戸川大学/北海道科学大学/拓殖大学北海道短期大学 など
※その他各種専修学校・各県立農業大学校へ進学

高大連携
酪農学園大学との連携で未来の農業人を育みます

酪農学園大学への内部進学制度
  • 入学金が全額免除
  • 規定を満たせば希望者はほぼ全員が進学可能(一部学類を除く)
  • 各種特待も充実 (授業料免除等)
    ※特待については学校見学会などでお尋ねください。
酪農学園大学との高大連携
  • 酪農生産ステーション見学・研修
  • 作物生産ステーション見学・研修
  • 肉畜生産ステーション見学・研修
  • 循環農学類研究室訪問など
進学支援システム
  • 豊富な実習によって培われる実践力
  • 食育や食品加工を学ぶことで養われる多様なスキル
  • 高大連携による有利な学園内進学制度
  • 小論文・面接対策などマンツーマンの進路指導

VOICE在校生の声

在校生の声

共進会班長として自分を成長させる

幼い頃から好きな動物を詳しく学ぶために、とわの森へ進学しました。将来は、牛に関わる仕事に就くことが夢です。実家は非農家ですが、優れた牛を育てることを目指す共進会班に1年生から所属し、日々牛と触れ合ってきました。現在は共進会班の班長として活動し、自分の成長につなげています。

機農コース 酪農専攻 3年
十河 三志郎さん
出身中学/大阪府大阪市立瓜破中学校

在校生の声

農家の助けになる社会人に

農業系大学への進学を希望しており、現在は農業クラブ執行部の仕事を積極的に頑張っています。農業の学習や様々な実習を通して、今まで知らなかった農家の苦労を知ることができました。将来は農業に関わる仕事に就いて、農家の人達の助けになるような社会人になりたいと考えています。

機農コース 作物園芸専攻 2年
川股 はんなさん
出身中学/札幌市立篠路中学校

MESSAGEメッセージ

卒業生メッセージ

機農コースは人とのつながりを作ってくれる場所

酪農や農業の関わる会社で整備士をしています。岩手県陸前高田市出身で、入学前に東日本大震災で被災し、救援物資を持って入寮しました。先生や寮の先輩は優しく、服や日用品を提供してくれました。高校では酪農に加え、畑や機械など幅広く学び、道内実習も経験しました。同級生や先輩、農家の方とのつながりは、今でも大きな財産です。

 
ヤンマーアグリジャパン株式会社北海道支社幕別支店
佐藤 駿さん
アグリクリエイト科機農コース2014年卒業/酪農学園大学進学

教員の声

農業はチームワーク!

しっかりとした農業を営むのは、一人では難しいものです。農場には家族労働者や従業員さんが働いているし、頑張って一人で運営したとしても、肥料屋さん、農機具屋さん、農協さん、周りの農家さんなど、必ずそこには「携わる誰か」が存在します。そしてその「誰か」が全員連携を取って精一杯自分の仕事をしないと、消費者が望むような、おいしくて安全・安心・適正価格の食糧生産ができなくなります。そう、農業はチームワークが基本です。
アグリクリエイト科機農コースは、全国から来る同級生から刺激を受け、寮生が半分以上のクラス環境で協調性を学び、企業や農家さんと連携を取りながら、日本有数の施設を誇る教育農場で農業のチームワークを学ぶ、そんなコースです。4年制大学の進学率は、普通科と比べても決して見劣りしません。何か難しそう?大丈夫です。農家・非農家率は今や5 0:5 0。家が農家の生徒も農作業未経験者も、教え合いながら実習や勉強に励んでいます。
農業経営者だけが農家ではありません。そこに「携わる誰か」も立派な農業者です。ちょっとの興味で構いません。素敵な仲間たちと楽しい農業を学んでみませんか。

 
機農コース コース長
尾﨑 仁教諭

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