【日曜メッセージ】「ハッピーの条件」

Date:2020.10.04

本日も、学校礼拝のメッセージをお届けします。

「だから、明日のことまで思い悩むな。明日のことは明日自らが思い悩む。その日の苦労はその日だけで十分である。」  

( マタイによる福音書 6章34節 )

今日のお話は、まず質問からです。皆さんは明日まで生きられますか?明日も生きている確実な保障はありますか?

皆さんは明日を迎えられても、私は事故や病気や思いがけないことで明日を迎えられないかも知れない。あっては欲しくありませんが、もしかするとその逆もあるかもしれませんね。でも、皆さんの多くは普通に「明日があるさ」と、思っているはず。その思いはどこからくるのですか?どうしてそう思うのですか?

私は、「明日はある」と、信じています。その根拠が今日の聖書の最後の部分「その日の苦労はその日だけで十分である」とのキリストの言葉です。

今日1日に、自分が問題だと感じていること、解決しなければならないと思うこと、やるべきことがあると思います。それをするのはしんどいことでもあります。つまり、苦労しなければならないわけです。

けれども、苦労しなければ、明日には繋(つな)がらない。今日、「しんどい」と思うことを1つでもしなければ、自分を誇ることも、満足することも、自分を信じることもできません。それは人から与えられた課題をするのとは意味が違います。これは神様があなたに与えられる大切な課題であり、あなたにしかできない自分の課題なのです。そのことに真剣に取り組む皆さんと、イエスさんは一緒にいて「その日の苦労はその日だけで十分である」と言ってくださるのです。

明日を生きるには、「今日をどのように生きるか」が大事です。今日中に出来なくても、解決しなくても、やれるだけやる姿勢が大切なのです。そうすることが、今日の自分を誇れ、満足し、信じられる要因になります。

今日、少しだけ苦労してみてください。答えの欠片(かけら)が見つかるかもしれません。そして、あなたのその苦労の姿を誰かが、そして何よりイエスさんが見てくれています。そして、ヒントを与えてくれるかもしれません。苦労こそが明日に期待できる、明日を楽しみに思える、ハッピーの条件なのです。

 (聖書科非常勤講師 原 和人 日本基督教団・手稲はこぶね教会 牧師)