【校長メッセージ】クリスマス&2021年に向けて

Date:2020.12.24

2020年12月24日

 

クリスマス&2021年に向けての校長メッセ―ジ

 

酪農学園大学附属とわの森三愛高等学校長 西田 丈夫

 

クリスマスおめでとうございます。本校にとっては、キリストの生誕を祝うとともに、この一年への感謝、そして、希望に満ちた新年を迎えるため、心をあらたにする大切な一日となりました。

2020年は、日本の教育史に残る特筆すべき一年となりました。本校にとっても、そして何よりも生徒たちにとって厳しい日々の連続でした。残念なことに、その苦難から未だ脱しえない現実です。

しかしながら、昨年度の卒業生も含めて、保護者の皆さんのご理解のもととはいえ、良く耐え忍んでくれたと思います。昨年の卒業式の中止に始まり、臨時休校、入学式の大幅延期、学校祭の中止、各種大会の中止、研修旅行の延期、寮生の早期帰省等々我慢に我慢を強いる事ばかりとなりましが、大きな混乱なく理解をしてくれたことは、私にとっては本当にありがたい姿でした。

本校も、新型コロナ禍の影響は皆無ではありませんでしたが、何とか危機を乗り越えて今日までに至りました。本日現在のPCR検査待機者等もゼロとなり、頻発した教育機関でのクラスター等には至りませんでした。様々なご意見もありましたが、早期の判断と対策の実施が功を奏したと認識しています。

例年であれば、心弾むクリスマス、年末年始ですが、今年ばかりは少し控えて、この期間を過ごしていただきたいと思います。本校には、少なくとも60名以上の医療、介護従事者のご家庭、さらには高齢、要介護の親族をお持ちの多くの皆さんがいらっしゃいます。どうか、これ以上、最前線で命を賭し使命感を以て頑張っておられる方々を苦しめることの無いよう協力したいと思います。

本校の建学の精神「三愛主義」は唱え、掲げるためのものではありません。生活の中で実践してこそ生きる精神です。神、自然の摂理のもと、隣人愛をもって生きることを求めています。生徒として、この「コロナ禍」を教訓とし人として生きる道しるべを身に着けてほしいと願っています。

保護者の皆様におかれても、学校の判断、対応に深いご理解とご協力を賜りました。改めてお礼を申し上げ、終息に至るまでのご協力を改めてお願いする次第です。

このクリスマスの祈りと願いが、明るく希望に満ちた新年へと実ることを信じています。あわせて、皆様のご多幸をお祈り申し上げます。