【日曜メッセージ】「 最も大いなるもの 」

Date:2021.07.18

「 愛は忍耐強い。愛は情け深い。ねたまない。愛は自慢せず、高ぶらない。」

(コリントの信徒への手紙一13章4節)

 

皆さんにとって、「最も大いなるもの」とは何でしょう。

今世の中は、本当に殺伐としていて、皆さんも息苦しい日々を過ごしていることと思います。その原因は、世界に蔓延しているウイルスなのでしょうか?きっかけにはなっていると思いますが、原因は別にあるように感じます。

現在、感染症予防のために、たくさんの我慢を強いられています。その不満の矛先が、それを守っていない人に向けられたり、自分より立場の弱い人に向けられたり、反論しない相手に向けられたりしています。

今、人を一番苦しめているのは、ウイルスではなく、人間なのです。人に、あるものが足りなくなるとこのような現象が起こります。それが、愛です。愛ということを分かりやすく言葉に表しているのが今日の聖書箇所です。忍耐強く、情け深く、ねたまない。自慢せず、高ぶらない。 礼を失せず、自分の利益を求めず、いらだたず、恨みを抱かない。これらをみな愛であると言っています。このような愛を私たちは神様から頂いています。そして、今このような愛をもって人と接することが求められています。

神様は、無意味な苦しみを与えられません。また、試練とともに逃れる道をも備えて下さるお方です。辛い時、そこにはきっと何か意味があると考えて過ごしてみませんか。その意味に気付いたとき、私たちの想像を遥かに超える神様の愛の深さに、感謝と感動をせずにはいられないと思います。

今、世界中の人が必要としているのは、今日の聖書箇所にあるような愛です。その愛を皆さんは、神様から頂いていることに気づき、そのお裾分けとして、誰かに与えられるといいですね。今日の聖書箇所の後半に、このように書かれています。

それゆえ、信仰と、希望と、愛、この三つは、いつまでも残る。その中で最も大いなるものは、愛である。」

コリントの信徒への手紙一13章13節

 ( 農業科 西川 謙 )