【日曜メッセージ】 「 救いの訪れ 」

Date:2021.10.24

「『今日、救いがこの家を訪れた。この人もアブラハムの子なのだから。人の子は失われたものを探して救うために来たのである』」」 

(ルカによる福音書19章9~10節)

 

ユダヤ人のザアカイは税金を徴収し、一定の税金を納めれば残りは自分のものにしていました。町の人たちは同じユダヤ人で苦しい生活の中、多くの税金を徴収するザアカイのことを、裏切者扱いし、嫌い、人として扱ず、付き合おうとする人はいませんでした。律法を破るザアカイは罪人とされていました。周りから嫌われ、陰口を言われていました。その分税金を増やすなど権力を武器にやり返していました。

エリコにイエス様が来る噂が届きました。イエスを見ようとしましたが、イエス様の周りには人だかりができ、人々も邪魔をしていました。背が低かったザアカイは、先回りしていちじく桑の木に登りイエス様を見下ろします。すると、イエス様から近づいてこられたのです。そして「あなたの家に泊まりたい」と声をかけました。ザアカイは、うれしくて喜んでイエス様を家に迎え入れたのです。イエス様は、木の下に立ちザアカイを見上げ、ザアカイを理解し、心に寄り添ったのではないでしょうか。ザアカイの辛さにイエス様は理解して寄り添って下さいました。そして、ザアカイは隣人を愛し、自分の財産の半分を貧しい方に施し、だまして取っていたら四倍にして返す約束をしたのです。

イエス様が言われた『救い』というのはザアカイが感じた『喜び』です。今までの罪を悔い改め、誰かを理解し、愛することをイエス様・神さまに誓ったのです。イエスさまは、罪を犯した人々を、罪から救い正しい道を歩めるように、正して下さっているのです。

私たちは神様から愛され、いつも見守られています。良いことをした人も、ザアカイのように罪を犯した人も。普段の生活の中で、神様に助けられた、愛されていたと感じることがあるかもしれません。その愛に答えてこの一週間を歩んでいきましょう。

 

( 農業科 中田 光也 )