【日曜メッセージ】 「 日々学びの中の『三つの愛』 」

Date:2022.04.24

「あなたがたは神に選ばれ、聖なる者とされ、愛されているのですから、憐れみの心、慈愛、謙遜、柔和、寛容を身に着けなさい。~これらすべてに加えて、愛を身に着けなさい。愛は、すべてを完成させるきずなです。」  

(コロサイの信徒への手紙3章12、14節)

 

今週の日曜日はキリスト教の大切な記念日の一つであるイースター(復活祭)でした。イースターとはイエス・キリストが人間の罪を背負って十字架につけられ死に至りましたが、3日目に復活されたことを祝う日で、イエス・キリストによる神様の愛を証する日でもあります。そして、イースターは私たちが死の悲しみや苦しみにあっても、神様が共におられ希望と喜びに生きることができることを表しているのであります。

聖書は、その神様の愛によって「あなたがたは神に選ばれ、聖なる者とされ、愛されている」と言われています。すなわち、神様が「あなたはかけがえのない存在だ」と、「私たちひとり一人をそのまま受け入れ、愛してくださっているのだ」と。ですから、「あなたがたは愛されているものとして、その愛を身に付けて生きることだ」と、語りかけています。どのような生き方をするかは一人ひとりが日々の学びの中で考えて、感じて、行動していくことでしょう。そのために学校には教育の目的があって、教育理念として「建学の精神」を持っているのです。

皆さんは日々の学びの中でその精神を身に付けていくことでしょう。「三愛」、「神を愛し、人を愛し、土を愛す」という「三つの愛」です。これは、ただの言葉ではなく、生き方であります。「神を愛す」とは神に愛され生かされていることを覚え感謝すること、「人を愛す」とは互いの個性を認め、生かし合い、喜びも悲しみも共にすること、「土を愛す」とは私たちの命を支えている土や自然を大切にすることであります。日々学びの中の「三つの愛」を身に付けていく豊かな学校生活を過ごせますように願い祈ります。

 

酪農学園宗教主事 朴 美愛