【日曜メッセージ】 「 たいせつなきみ 」
Date:2022.10.23
「わたしの目にあなたは価高く、貴く、わたしはあなたを愛し・・・」
イザヤ書43章4節
「たいせつなきみ」という絵本を紹介します。
主人公の名前はパンチネロ。ウィミックスという木の小人の一人で、彫刻家のエリが彫ったものでした。木の小人たちは、毎日「金の星シール」と「灰色のだめじるし」を貼りあいながら暮らしていました。かわいい小人や才能のある小人は、いつも金の星シールを貼られるのです。ドジばかりするパンチネロは、だめじるしをたくさん貼られていました。周りの小人から「だめじるしがお似合いだ」と言われ、パンチネロも「どうせ僕はだめなんだ」とつぶやくのでした。
ある日、パンチネロは不思議な女の子ルシアに会いました。金の星シールも、だめじるしも付いていないのです。パンチネロがそのわけを尋ねると、ルシアは彫刻家のエリに会いに行くように、アドバイスしました。
パンチネロがエリに会いに行くと、エリはパンチネロの名前を呼び、彼を拾い上げて言いました。
「お前が来るのをずっと待っていたよ。私はお前をとても大切だと思っているんだ。どんなシールがもらえるかを気にしていると、シールの方もお前にくっついてくるんだ。お前がわたしの愛を信じたなら、シールなんてどうでもよくなるんだよ。忘れてはいけないよ、この手で作ったのだから、お前が大切だということを。」
パンチネロが、その言葉を信じたとき、彼のだめじるしのひとつが、地面に落ちたのです。
皆さんには、どんなシールがどのくらい貼られているでしょうか。皆さんは自分がどのような存在だと思いますか。
確かに、人によって外見、能力に差はあります。しかし、ルックスが良いから、才能があるからといって、その人の存在価値が高いわけではありません。見た目が悪いから、失敗するからといって、存在価値が低いわけでもありません。それはすべて、人が、そして自分自身が決めていることです。私たちの本当の存在価値は、「神様にどう思われているか」です。神様は今、あなたに言っています。「あなたは私の目には大切なとても存在だよ。ありのままの姿で愛しているよ。私があなたを作ったのだから」。
聖書科・英語科 池田 淳郎