酪農学園大学附属 とわの森三愛高等学校 酪農学園大学附属 とわの森三愛高等学校

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本校教諭星野信隆先生、日本顕微鏡学会北海道支部長賞(口頭発表部門)を受賞

Date:2022.11.30

   

2022年11月19日(土)に北海道大学工学部で開催された「令和4年度公益社団法人日本顕微鏡学会北海道支部学術講演会」において、本学大学院獣医学研究科博士課程2年生の星野信隆さん(指導:獣医解剖学ユニット植田弘美准教授・渡邉敬文准教授・細谷実里奈助教)(とわの森三愛高等学校教諭)が発表した「ブタ角膜固有質における細胞分布とギャップ結合によるネットワーク構造の形態学的解析」が日本顕微鏡学会北海道支部長賞(口頭発表部門)を受賞しました。

<受賞演題>
「ブタ角膜固有質における細胞分布とギャップ結合によるネットワーク構造の形態学的解析」 (口頭発表)
〇星野信隆、細谷実里奈、植田弘美、渡邉敬文

<研究概要>
角膜疾患の再生医療が発展していますが、角膜の主成分となる角膜固有質の研究と再生医療技術の開発は遅れています。そこで、小動物だけでなくヒト角膜のモデル動物にもなるブタを用いて、角膜固有質を形成する角膜細胞を解析しました。
角膜細胞は隣接する細胞同士がギャップ結合により連結し、角膜全域にわたって細胞の情報を伝達するメッシュワークを構成していました。このメッシュワーク構造は角膜の前方、すなわち外界側で密になっており、前方側の一部では免疫担当細胞もこのメッシュワークに参画している可能性が示されました。そのため、角膜細胞は角膜組織全体として合胞体を形成し、細胞間情報伝達を活発に行い、創傷治癒や免疫など生体防御や恒常性維持を高く担っているものと推察しました。
今後は、3次元イメージング法を用いて今回の成果をより強固に証明する予定です。

星野信隆さんのコメント

この度は大変すばらしい賞をいただき、誠にありがとうございます。現在、高校教員として指導している生徒達を鼓舞するため、また、学ぶことの喜びを生徒達に示そうと、大学院に入学しました。これも、校長をはじめ職場の理解と協力がなければできないことでした。加えて、この賞をいただけたのは、ご指導頂いている渡邉先生をはじめとするユニットの先生方や学部生の協力があってのものです。これからもより一層仕事と研究に励んで行きたいと思います。

 

植田弘美 准教授(獣医解剖学ユニット)のコメント

星野信隆さんは、とわの森三愛高等学校の教諭として教鞭を執りながら、本学の獣医学研究科博士課程に籍を置き、正に“二刀流”でご活躍されています。高校では獣医・理数コース3年生の担任を受け持ち多忙な日々の傍ら、時間の合間を縫ってこちらへ来られ、学部学生時代に行った卒業論文の研究テーマを更に深め発展させようと研究に励まれています。当ユニットの学生たちにも気さくに声をかけ慕われており、また、電顕の新しい技術を研究に取り入れようと積極的に活動されています。その研究の一端を学術講演会で発表し支部長賞を受賞したことは大変喜ばしく、今後の励みになると思います。今後のご発展が大変楽しみです。

 

本研究成果は学術論文として、2022年11月にJournal of Veterinary Medical Scienceに掲載されました。
[Journal of Veterinary Medical Science]
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jvms/advpub/0/advpub_22-0329/_article/-char/en
PDFはこちら

酪農学園大学附属とわの森三愛高校の教員をしながら本学の大学院にも在学する星野信隆先生と、獣医解剖学ユニットの益々の活躍に期待です。


【参考】
教員・研究室一覧

◆植田 弘美 准教授(獣医解剖学ユニット)
https://www.rakuno.ac.jp/archives/teacher/9436.html
◆渡邉 敬文 准教授(獣医解剖学ユニット)
https://www.rakuno.ac.jp/archives/teacher/9449.html
◆細谷 実里奈 助教(獣医解剖学ユニット)
https://www.rakuno.ac.jp/archives/teacher/9462.html

 
 

 

 

 

 
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