【日曜メッセージ】 「救い主イエス、X-masの喜び」

Date:2022.12.25

「マリアは男の子を産む。その子をイエスと名付けなさい。この子は自分の民を罪から救うからである。」

(マタイによる福音書1章21節)

 

Merry Christmas!クリスマスは世界中の人々が喜びを分かち合うときであります。ChristmasはChrist(キリスト)のmass(ミサ)から由来します。そして、よく使われているX-masのXはギリシャ語のキリストを意味するΧριστοσ(クリストス)の頭文字でキリストを意味するため、クリスマスは「X-mas」とも表記されます。

今日の聖書箇所はX-masの物語の中で欠かせない、おとめが子を持つ「受胎告知」が記されています。X-masの喜びの始まりになる「イエス」と名付けるようにと天使から言われた子の誕生の知らせです。この子は自分の民を罪から救うから「救い」の意味がある「イエスと名付けなさい」といわれました。イエスの誕生は名前のとおりに世の中に救いをもたらしました。そして、イエスは神でありながら私たちと共におられるために、人間と同じ者になられたと伝えられています。主イエスの誕生は救いを経験した人々、暗闇の中で光を見た人々、絶望の中で希望を待つ人々などの喜びになったのです。その喜びは今からも続く喜びであります。

私たちのX-masの喜びはなぜでしょうか。クリスマスツリーにはX-masの喜びの意味が象徴的に現れています。常緑樹は強い生命力を、飾りのリンゴはアダムとエバの堕落、ツリーの上には主イエスの降誕を知らせたベツレヘムの星、喜びの知らせを伝えた天使、クッキー模様のパンは命のパン、ロウソクの光は暗闇を照らす主イエスの光などを飾り、それぞれがX-masの意味を伝えているのです。

真のクリスマスの意味を覚えて「救い主イエス」の誕生を記念し祝い、「X-masの喜び」を分かち合いましょう。特に、苦しみのある所にX-masの救いと喜びがありますように。そして、皆が希望の中で2023年を迎えられますように祈ります。

酪農学園宗教主事 朴 美愛