【日曜メッセージ】 「 一つの体、多くの部分 」
Date:2023.02.19
「それどころか、体の中でほかよりも弱く見える部分が、かえって必要なのです。」
コリントの信徒への手紙一 12章22節
皆さんは、どんな人が苦手ですか?
自分を知る方法として、対人関係のなかで起こる否定的な感情に注目する方法があります。「あいつ、どうも気にいらない」「何をモタモタしているんだ」「あそこでニヤニヤする意味が分からない」などなど、自分の心がマイナスの反応をしたときのことを記憶にとどめるといいです。
よく相性が良いとか悪いとかいう言い方をしますが、相性が悪い相手のことを思い浮かべてください。梅干しを見ると唾が出るように、その人のことを思い出すだけで、重苦しい気持ちになると思います。
あなたがイラつく相手はどんな人でしょうか。人によって苦手なタイプが違います。なぜ、そういうタイプの相手が嫌なのでしょうか。それは、あなたが受け入れていないあなた自身の性格を、その相手の中に見るからなのです。
自分の嫌な部分、ふだんは抑圧して隠している部分が、相手の持っている同じものにこすれて雑音を発し、不快感を覚えるのです。この不快感が自分を知るうえでヒントになります。
自分より弱く見える人、嫌いな人にこそ、感謝しましょう。自分の改善すべき点に気付かせて、大切な人から嫌われる前に、変われるチャンスを与えてくれているのですから。
聖書科 西川 謙