「あなたがたの中で善い業を始められた方が、キリスト・イエスの日までに、その業を成し遂げてくださると、わたしは確信しています。」

（フィリピの信徒への手紙１章６節）

2022年度を修了礼拝です。修了、一つの節目の時を迎えました。皆さんはどのような1年だったのでしょうか。大変なこともたくさんあったと思います。しかし、大変なことを乗り越えて、あらゆる面に成長し、それは皆さんの夢が成し遂げることに繋がることになっていると思います。

『三本の木』（アンジェラ・エルウェル・ハント作）という絵本があります。ある山に3本の木が植えられていました。3本の木は小さい時から仲良しで、いつも大きくなったら何になりたいか夢を話し合っていました。時がながれ、三本の木は自分たちが何になりたかったのかさえ忘れてしまいました。そして、大きくなりましたが、自分たちの夢の通りにはなりませんでした。それぞれが苦難のときも失望したときもありましたが、乗り越えながら過ごしているうちに自分たちの想像を超えて、もっと素晴らしい有様の善いものになっていました。自分たちは皆に褒められる偉いものになりたかったのですが、自分たちの夢のように偉いものにはなれませんでした。しかし、それぞれはイエス様が共におられ人に役に立つものになっていました。

神様は皆さん一人一人を通して善い業を成し遂げるために「とわの森三愛高等学校」で「三愛精神」に基づく学ぶ道へと導いて下さったのであります。皆さんがここにいることがその証拠であります。神様はその善い業を成し遂げてくださる方です。自分の将来に期待と希望を持ちましょう。限られた高校生活であります。与える日々を誠実に過ごし、心を整えて2023年度を迎えましょう。

酪農学園宗教主事　朴　美愛