【日曜メッセージ】「 豊かに実を結ぶために 」

Date:2023.09.03

「わたしはぶどうの木、あなたがたはその枝である。人がわたしにつながっており、わたしもその人につながっていれば、その人は豊かに実を結ぶ。わたしを離れては、あなたがたは何もできないからである。」

ヨハネによる福音書15章5節

本当に暑い日々が続きました。でももう少しで秋がやってきます。学校も前期の大切なまとめの時期となります。この半年間で私たちはどのように成長してきたのか、しっかり確かめる節目の時として過ごしましょう。自然界も実りの季節を迎えています。人間としての成長も確かな結果として実感できるようにありたいものです。

人間がその人生の中で実を結ぶことは、すぐにできることではありません。植物にたとえるならば、種がまかれ、芽を出し、成長して行く。その成長には必要な要素がいくつもあります。土も水も光も温度も大切です。時間も必要とされます。私たちの成長は一瞬で起こることではありません。そのすべてにおいてどのようであったかが大切です。

人間が成長し、そして実を結ぶために最も大切なことは何か。今日の聖書の言葉は、キリストにつながっていること、それが豊かに実を結ぶことになると教えています。私たちは枝としてキリストという幹につながることで大切なものを受け取ることができるのです。それは、キリストの「ことば」と「愛」にあって、まことの神からのまことの「いのち」という確かなものを心のうちに受けるということなのです。

キリストにつながることで、神のいのちにつながるあなたは、豊かな実を結ぶと約束されています。この神の約束は真実です。その実は自分の喜びとなっていくばかりではありません。多くの人を豊かにし、多くの人を愛す存在となることの約束なのです。本校の建学の精神である三愛主義は、この実践を目指しています。あなたを内から豊かにするキリストの「ことば」と「愛」に、そしてまことの「いのち」につながって、豊かな実を結び、感謝をもって人生を歩むものとなりたいと願います。皆さんが迎える高校生活の一つの節目に、神様からの豊かな祝福が与えられますようお祈りします。

(宗教部長 久保木 崇)