【日曜メッセージ】「 Today is a gift 」

Date:2023.10.09

「わたしは知った。人間にとって最も幸福なのは、喜び楽しんで一生を送ることだ、と。人だれもが飲み食いし、その労苦によって満足するのは神の賜物だ、と。」

 (コへレトの言葉3章12~13節)

 人間とは、神から創造されたすべての被造物の中の一つなので、私たちが考えているより小さな存在かもしれません。それでも、人間は特別で、極めて良いとされました。それは、神のイメージを持って、「神は御自分にかたどって人を創造された。」(創世記1章27節)と、記されていることからも読み取ることができます。すなわち、人間は神と交わりができるように創造されたのです。

そのような人間に対してコへレト(召集する者)は、人生を経験し、見極めた結果を語ります。人間にとって最も幸福なのは、神が与えてくださる今日を喜び楽しんで、一生を送ることであると。そして、飲み食いができる日毎の糧を得るために、その労苦、すなわち自分のなすべき事によって生きることであると言います。これは、平凡な人生であるように見えますが、そのような人生こそ、神から与えられた賜物、プレゼントであるのだと言っています。

 

Yesterday is history.

Tomorrow is a mystery.

Today is a gift.

That’s why we call it the present.

-アリス・モース・アール(Alice Morse Earle)-

 

神から与えられた今日(命)と言うのは何かに対する報償ではなく、プレゼントです。それも、誰にでもくださる太陽のように、雨のように神からのプレゼントです。私たちは、時を覚え、今日を感謝し喜び楽しんで、神からのプレゼントである一日一日を誠実に生きることでしょう。

「青春の日々にこそ、お前の創造主に心を留めよ。苦しみの日々が来ないうちに。」

(コへレト12章1節上)

(酪農学園宗教主事 朴 美愛)