【日曜メッセージ】「 自由を得るために 」
Date:2024.06.09
兄弟たち、あなたがたは、自由を得るために召し出されたのです。ただ、この自由を、肉に罪を犯させる機会とせずに、愛によって互いに仕えなさい。 (ガラテヤの信徒への手紙5章13節)
私たちは今、自由の中で生きているでしょうか。自由主義社会に生きているから自由だという人もいるでしょうし、民主主義の根幹は自由だという人もいるかもしれません。今の時代は「個」が尊重されるという意味で、自分は自由であるという人もいるでしょう。しかし、その自由を本当に価値あるものとして活かしているかどうかを、今一度思いめぐらしてみたいのです。
さて、「今日、あなたは自由です。」そう言われたらあなたは、何をして、どんな一日を過ごしますか。大好きな人と過ごしますか。好きなものを食べますか。スポーツを満喫しますか。行きたい場所に出かけますか。それとも・・・寝ていたいですか。自由な選択の中から何かを選ぶ時、私たちは他のもの(他の自由)を手放して、一つの自由を手に入れます。その手に入れたものが、最高のものであることこそとても大切なことなのです。そのためには、どうしたらよいのでしようか。どうしたら最高の自由を手に入れられるでしょうか。
それは、自由の根源を知ることに始まります。自由は神から与えられるものだと聖書は教えています。その上で、神が何のために自由を私たちに与えているのか、その目的を今日の聖書を通して知ることが大切なのです。こう記されています。①肉に罪を犯させるためではない。②愛によって互いに仕え合うためである。神からいただいた自由を、私たちがどう用いるのかを神は問いかけるのです。最高の用い方をするためにあなたは召された、つまり特別に選ばれたというのです。あなたが、神様からの使命にどう応えるのか。あなたは自由です。その意味を正しくとらえて、自由を愛によって互いのために用いることこそ、神に喜ばれる最高の自由なのです。
(宗教部長 久保木 崇)