【日曜メッセージ】「目標を目指して走る」
Date:2024.10.27
「なすべきことはただ一つ、後ろのものを忘れ、前のものに全身を向けつつ、神がキリスト・イエスによって上へ召して、お与えになる賞を得るために、目標を目指してひたすら走ることです。」
(フィリピの信徒への手紙3章13~14節)
あなたは何を目標に自分の人生を生きているのかと問われたら、何と答えますか。それぞれに夢や希望を持ち、その獲得に向けて努力を日々重ねていると自信をもって語ることができるでしょうか。高校生活の全てが、自分を成長させる学びと経験に満ちています。進路実現を目指して取り組む3年生は、高校生活の集大成の時期を迎え、人一倍そのことに思いが向いていることでしょう。人生の目標。私たちにとって、とても重要なテーマです。
では、聖書は人生の目標をどのように表現しているでしょうか。今日の聖書は、私たちの人生を競技者として走ることにたとえています。その究極の目的は、神と共に歩むことだと聖書は指し示しています。その人生において成すべきことはただ一つ、私たちは神からの賞を獲得するために進むのだというのです。そのために次の3つのポイントを示します。①「後ろのものを忘れ」、②「前のものに向かって全身を向けつつ」、③「目標を目指してひたすら走ることです」、と。
私たちは過去にしがらみがあり、自分の経験の枠に限定された価値観に支配されています。それは過去に自分を縛り付けるものなのです。しかし、私たちが神の真理に向かっての前進を志す時、そこから解き放たれることが必要なのです。前進するためには、その姿勢は力強く一歩を踏み出すために前傾するのです。勢いやパワーに負けない前傾姿勢が必要なのです。全力で飛び出す短距離走を思い起こしてください。その姿はゴールの一点を見つめて、決してわき見をすることがない。後ろのものを振り返るのではなく、振りほどいて進む姿です。神は、あなたの人生に愛と喜びと救いの栄冠を用意してくださいます。さあ、目標を目指して走りましょう。
(宗教部長 久保木 崇)