【日曜メッセージ】「すべての人を照らすまことの光」
Date:2024.12.29
本日はクリスマスメッセージをお届けします。
「その光は、まことの光で、世に来てすべての人を照らすのである。」 (ヨハネによる福音書1章9節)
メリー・クリスマス!
この喜びの日に、皆さんと共に礼拝を守ることができることを感謝します。クリスマスは、救い主、イエス・キリストの誕生を記念して、世界中のキリスト教会で、イエス・キリストによる救いが実現したことを心から賛美し、心から感謝し、心から喜ぶ日なのです。神が与えるこれ以上のないプレゼントを、私たちは受け取ることができるのです。
聖書は教えています。人間は、神が照らし出す光の中を歩むことをせず、神に背き、神を無視して闇の中を歩む者となってしまったことを。それを「罪」と言います。神は人間を造り、神の愛によって生かし、導いてくださるのに、人間はそれに背を向けて、自分を中心にした考え方や、自分の欲望のおもむくままに生きていこうとしている。その結果が滅びにつながることを聖書は警告します。その危機から立ち返らせるために、生きる道を暗闇の中に切り拓いて与えるために、神は御子であるイエス・キリストを私たちのためにこの世に送ってくださったのです。その意味を、今日、私たちはこの礼拝で問い直し、その神のメッセージにどう応えるのかを考えるのです。救う神の誕生、そのことを今も私たちに語り掛ける聖書と、これからも向き合っていくのです。
高校3年間はあっという間で、その時代に成人を迎えることとなる皆さん、あなたの将来は明るく輝いていますか。希望にあふれていますか。それを友人と、家族と語らうことができていますか。あなたのまわりを見渡した時、そこには辛い現実、困難な現実があるのではないですか。あなたは、なぜ、何のためにその困難と向き合っているのか、それはその先に神が約束されている喜びの結果を手に入れるためです。クリスマスは平和の中に訪れたのではなく、争いと支配と抑圧の真っただ中に起こったキリストの降誕なのです。そこに神がおられることの希望。暗闇でどうすることもできない時に必要なのは、その闇を打ち破る光です。そのまことの光としてキリストは今日もあなたと共におられます。
(宗教部長 久保木 崇)