【日曜メッセージ】「神を愛し、兄弟を愛す」
Date:2025.02.02
「わたしたちが愛するのは、神がまずわたしたちを愛してくださったからです。」
(ヨハネの手紙Ⅰ4章19~21節)
今年の年度聖句は「兄弟愛をもって互いに愛し、尊敬をもって互いに相手を優れた者と思いなさい。」(ローマの信徒への手紙12章10節)です。私たちが互いを兄弟姉妹として受け入れ合うことができるのは、私たちすべての人が、聖書の示す神を「わが父」とするからです。わしたちは主の祈りの時、「天にまします“われらの父よ”」と祈るのはそのためです。
今日までの学校生活の中で、教室において、生徒会や委員会の活動において、部活動において、寮生活において、互いを尊重し合い、尊敬し合うようにと父なる神は私たちを導いてきたのです。そうなるための最重要ポイントは、今日の聖書の言葉が指摘している、「愛の神がまず私たちを愛してくださっている」ことに根ざすことなのです。その変わることがない愛、揺らぐことのない愛を、この手紙を書いたヨハネは特に強調しています。そこに根ざしてこそ、私たちは、「神を愛し、人を愛し、土を愛す」ことを実践できるのです。
しかし、神の愛は不変でも、私たち人間の愛は時に大きな間違いを起こしてしまうのです。憎んでしまったり、恨んでしまったり、ねたんでしまったり、羨んでしまったりするのです。そこにいじめや誹謗中傷、争いや不和、仲間外れや無関心が悪の働きとして忍び寄るのです。それは神の愛に反すること、神を愛することと相いれないこと、人を愛すことができないことにつながると聖書は厳しく警告しています。自らを省みて、愛を失うことがないよう、神との正しい愛の関りに根ざしていきましょう。そして、神によって兄弟とされた仲間たちを、心から愛す実践を守り続けていきましょう。
(宗教部長 久保木 崇)
※ 今週は朝の短時間で実施された校内放送礼拝でのメッセージを掲載しました。