【日曜メッセージ】「 救い主の誕生を待ちわびる時 」アドヴェントⅠ礼拝
Date:2025.12.07
見よ、おとめが身ごもって、男の子を産み その名をインマヌエルと呼ぶ。
(イザヤ書 7章14節b)
アドヴェントを迎えました。キリスト教の暦では新年を迎えたことになります。クリスマスを待ちわびて、1週ごとにロウソクの灯を増やして行き、アドヴェントクランツに4本の灯がともったとき、クリスマスを迎えるのです。
旧約聖書には、その預言が記されています。未来を予測する「予言」という意味ではなく、神の言葉を預かったものが神のメッセージとして語る「預言」(言葉を預かる)のことです。神の言葉が発信元ですから、その言葉はその通りなる(成就)することが聖書によって証明されています。神は言われるのです。その子は「インマヌエル」と呼ばれる。この言葉は新約聖書でこう記されています。「神は我々と共におられる」という意味である、と(マタイによる福音書1章23節)。神が共におられることを、イエス・キリストはその通りに実現してくださいました。それがクリスマスなのです。2000年以上前に起こったこの出来事、私たちには過去のことのようですが、この「神が共におられる」との言葉は、そのまま今も生きている言葉です。
ルカによる福音書では、マリアが身ごもって生まれる子どもに「イエス」と名付けるようにと、天使からのお告げを受けます。「イエス」とは、「神は救う」という意味です。神が共にいて、私たちを救うことがここにもはっきりと示されているのです。私たちはそのお方を心に受け止めるために、このアドヴェントを過ごしていくのです。それは救い主を心から待ちわびる時です。クリスマスはあなたのための出来事であり、そこには神の約束があるのです。素敵なクリスマスを迎えることができるように、一人ひとりが心の準備をする大切な時を過ごしていきましょう。
(宗教主任 久保木 崇)