【日曜メッセージ】「隣人愛とは?」(アドヴェントⅡ礼拝)
Date:2025.12.14
今週は、アドヴェントⅡの学校礼拝からお届けします。
そこで、王は答える。「はっきり言っておく。わたしの兄弟であるこの最も小さいものの一人にしたのは、私にしてくれたことなのである」
(マタイによる福音書25章40節)
クリスマスとは何をお祝いする日なのでしょうか?それは、今からおよそ2025年前に、イエス=キリストという人が生まれたことをお祝いする日ですね。
では、なぜイエス=キリストの誕生を私たちは喜ぶのでしょうか?なぜ他人の誕生日をこんなに世界中でお祝いするのでしょうか?それは、イエス=キリストの誕生は、神様から私たちへの最高のプレゼントだからです。神様がイエス=キリストをこの世に贈ってくださったことを、私たちは喜ぶのです。
そして、12月に入ると「アドベント」と呼ばれる時期となります。これは、クリスマスを「待ち望む」期間です。お菓子の企業であるロイズでは、アドベントカレンダーというものを販売しています。12月25日のクリスマスまでの期間を、毎日ひとつずつお菓子を開けながら「待ち望む」、そんなカレンダーです。
さて、今日は皆さんに紙芝居を紹介します。「靴屋のマルチン」という、ロシアの小説家トルストイの作品です。この物語はクリスマスのお話として、とてもシンプルでわかりやすいストーリーです。
(あらすじ) “孤独な老人、靴屋マルチンが「明日キリストが訪ねてくる」という夢のお告げを信じて待っていましたが、現れたのは雪かきでこごえきったおじいさん、貧しい母親と赤ちゃん、りんごを盗んだ少年とりんご売りのおばあさんなど、助けを必要とする人々ばかり。その人々を親身にもてなす靴屋マルチンは、そのことを通して、「はっきり言っておく。わたしの兄弟であるこの最も小さいものの一人にしたのは、私にしてくれたことなのである」(マタイによる福音書25章40節)というキリストのメッセージを理解して、人への愛と親切こそが神への信仰であると気づくのでした。”
今年のクリスマスには、身近にいる困っている人、悲しんでいる人のために、つまり「最も小さいもの」のために、何か行動をしてみてはどうでしょうか?
(聖書科教諭 新井 昭雄)