2026年度 年度聖句について

Date:2026.04.07

2026年度 年度聖句

 「あなたがたの光を人々の前に輝かしなさい。人々が、あなたがたの立派な行いを見て、あなたがたの天の父をあがめるようになるためである。」(マタイによる福音書 5章16節)

 2026年度は一体どのような1年になるのでしょうか。誰もが世界の平和を願うのに、戦争は今なお続き、誰もが安心で安全な生活を願っているのに、不安定な世情に行く末を案じながら悩む人が多くいます。未来を夢見て希望にあふれていたいのに、実際には辛さや苦しみに今日も直面している人が多くいる現実。今日の小さな幸せを喜びながらも、明日の劇的な変化によってどうなるかわからない状況を私たちはどのように受け止めるべきなのでしょうか。
 そんな一寸先は闇かもしれない現代社会にあって、私たちに聖書は光輝くことを求めています。その輝きの源は何でしょうか。それは「愛」です。私たちの学校は、その「愛」を根幹に据える学校です。若い魂が集まり、共に学ぶ仲間を互いに励まし、互いに研鑽し、互いに支え合いながら、自分の人生を切り拓き成長を遂げていく。その場所が酪農学園大学附属とわの森三愛高等学校です。本校の建学の精神である「三愛精神」(神を愛し、人を愛し、土を愛す)と「健土健民」(健やかな土は健やかな人を作り、健やかな人は健やかな土を作るという実学と実践)は、神様が建学者である黒澤酉蔵翁を通して私たちに「愛」をもって託してくださっているテーマです。私たちはそのために学び、これを実践し、全ての人たちに、そして広く社会に実現させる役割を担う人となるべく、一歩ずつ進んでいくのです。それは私たちが神様の愛を携えて進むということなのです。
 私たちは完成された成熟した人間というよりは、まだ成長の途上にいる未熟さを持っています。それは学びの真っただ中に今いる生徒の皆さんだけではなく、少し先輩として先を歩んでいる教員も、職員も同じです。そしてあなたの家族も同じかもしれません。みんなが、輝く人生を生きていくために、昨日も、今日も、明日も自分の成長課題に向き合っているのです。その私たちをまことの光が照らしてくれている。それが聖書の指し示すイエス・キリストです。イエス・キリストは、全ての人を愛しぬかれ、全ての人にその実践をもって愛をお与えになりました。そして私たちのために十字架で自分の命すらも投げ出して、私たちを救ってくださったのです。そのまことの愛と光に照らされている私たちは、その愛と光を受け取り、私たちの内に持つことができるのです。私たちが光り輝くことができるのは、その愛と光を内に持つからなのです。神様の愛と光は決して消えることなく、私たちの内からの輝きとなるのだと聖書は約束しているのです。
 困難や対立、不平等や不公正、悲しみや苦しみ、どのような暗闇の迫る時代が私たちを取り囲んでも、あなたは光輝く存在であり続けることができる。そこであなたは、立派な行い(善い行い)をすることができる人として成長するのです。それはあなたが素晴らしいと誉められることにとどまらず、あなたの内に働く神様の愛と光があなたを通して表れたことを、それを見る人々が知ることにつながっていくのです。私たちの人生に神様が共にいて、共に歩んでくださっていることを、私たちは光り輝いて生きる姿で表していくことができるのです。
私たちは、一人一人にかけがえのない個性が神様から与えられており、それぞれにスペシャルな賜物が与えられています。それを磨き、成長していく。その姿を通して建学の精神の根幹である「愛」を実現する人になりましょう。そうなることで、あなたの内にある「愛」と「光」があなたの喜びと幸せとなり、人々に喜びと幸せをもたらすようにと心から祈ります。 (宗教主任・久保木 崇)