【日曜メッセージ】「三愛精神を心の柱に」(開校記念礼拝)
Date:2026.05.17
開校記念の特別礼拝を行いました。
「求めなさい。そうすれば、与えられる。探しなさい。そうすれば、見つかる。門をたたきなさい。そうすれば、開かれる。だれでも、求める者は受け、探す者は見つけ、門をたたく者には開かれる。」 (マタイによる福音書7章7~8節)
とわの森三愛にはたくさんの思い出があります。語り始めると止まりません。今日はその中でも絞って語っておきます。私は36年間この学校に勤務し、思い起こせば5人程の校長先生と教育づくりを共にしてきました。楽しいものだけではありませんでした。生徒数をどう確保していくか。旧校舎の横を高速道路が通ることで起こった移転問題。また、学園内にある二つの高校(三愛女子高と機農高) の今後の方向を巡る厳しい論議。18歳人口の減少が予想される中、いかに将来計画を立案し実践していくか。本当に難しい課題ばかりでした。長い間三愛女子高校では〈教頭制〉を採ることなく、学校運営委委員会を主軸にして、教職員から選ばれた方が学校運営委員長を務めてきました。まさに〈民主的〉な教育運営をしてきたわけです。私は教職員のサポートを受けつつ、ひとえに〈三愛精神〉を全ての教育の柱に据えて、共に学び、心身ともに成長するために〈礼拝〉の時間を大切にしました。
人間はとても弱くもろい存在です。喜びだけでなく、苦しみを抱えて光を見失うこともあります。その時にこそ、イエスの言葉に耳を傾けることが大事なのです。礼拝は神の前に心を一つにする〈聖なる場〉です。今はそれを意識していないかもしれない人も、卒業した後、みんな必ず思い出すはずです。それだけ〈三愛精神〉は不変にして普遍のパワーがある。それは神が私たちをかけがえのない存在として愛しているからです。実は〈三愛〉が校名から無くなるという〈危機的〉な場面がありました。機農高と三愛女子高の統合を決定した理事会は、校名を「くおんの森高等学校」と最終決定したのです。私達だけでなく、生徒会、同窓会、PTAも反対し、〈三愛〉の名を残すべきだと訴えました。私は代表となり、理事長に直接のお願いを申し出ました。どうか「現場の声」をくみ取ってほしいと。急転直下、願いが叶い「とわの森三愛高等学校」となったのです。機農高校の名が無くなったのは残念なこと。力不足を感じました。それでも酪農経営科が残り、今はアグリクリエイト科「機農」コースとなりました。
実に、〈とわの森三愛〉の名称は、みんなの先輩たちが〈勝ち取った〉名前です。誇りを持ってください。そして常にどんな時も〈三愛精神〉を心の柱にして、それを実践しながら、これからの人生を〈光の子〉らしく歩んでください。
(詩人・美術評論家 柴橋 伴夫 (元教頭))
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