【日曜メッセージ】「受けるよりも与える幸い」~チャイルドファンドの活動を覚えて~
Date:2026.05.24
「主イエス御自身が『受けるよりは与える方が幸いである』と言われた言葉を思い出すようにと、わたしはいつも身をもって示してきました。」
(使徒言行録20章35節)
救い主イエス・キリストのことを世界に伝えるために、ユダヤ以外の外国の地に広く伝道して回った使徒パウロ。彼がその伝道の地で、イエス・キリストの言葉をみんなで一緒に思い出すようにと語ったのが今日の聖書の言葉です。多くの人がイエスのこの言葉を記憶していたに違いありません。
でも考えてみると、与えるよりも受けることの方がうれしいのが本音ではありませんか。与えてしまうと減ってしまうし、損したような気がしたりしませんか。人間の罪の性質は、神の思いを離れて自分中心に考えてしまうところにあります。この思いもきっと、人間が陥りやすい誘惑なのではないでしょうか。そんな私たちに、聖書は自分を見つめ直す大切な視点を今日の御言葉として示してくれているのです。
現代社会に目を向けるなら、私たちはすでに多くのものを受けていることに気づかされます。皆さんと同じ世代であっても、当たり前に学校に行くことができるという世界は実に限られた世界なのです。学校に行くことができない。その理由は制度の不十分さや、家庭の経済事情など様々ですが、本人のせいではない。そのような世界を知る時、私たちはまだ与えて欲しいと求める側のままで居て良いのでしょうか。
フィリピンで長年の支援活動を続け、現在はスリランカ、ネパールなど、より多くの発展途上国の子どもたちを支援するNPO法人「チャイルドファンドジャパン」があります。本校はこの窓口から、発展途上国のフィリピン子どもたちとその家族を支援しています。本校のこの活動は先輩たちの手によって代々受け継がれ、今の皆さんの手で29年目の活動となろうとしています。私たちと同じ豊かさの中にいない、苦境に立つ私たちの隣人である「世界の友」に目を向けて、私たちのできることを考え、みんなで力を合わせてこの活動を継続したいと思います。
私たちはすでに多くのものを親から、家族から、社会から受けて育ってきました。神が私たちの必要の全てをご存知で居てくださり、神がこのことを実現してくださったのだと、私たちは聖書から知らされます。私たちは豊かな生活をし、豊かな持ち物を持ち、安全な暮らしを実現している。そうであればこそ、私たちは愛によって与える幸い、分かち合う幸いを実践していく存在になっていきたいと思うのです。一緒に力を合わせて「人を愛する」実践である「世界の友」を支える行動を、感謝しながら続けていきましょう。
(宗教主任 久保木 崇)