【日曜メッセージ】「インドで考えたこと:宗教の力」(特別礼拝)

Date:2026.06.28

「そればかりではなく、苦難さえも喜んでいます。それは、苦難が忍耐を生み出し、忍耐が練られた品性を生み出し、練られた品性が希望を生み出すと知っているからです。この希望は失望に終わることがありません。なぜなら、私たちに与えられた聖霊によって、神の愛が私たちの心に注がれているからです。

(ローマの信徒への手紙5章3~5節) 

 みなさんは。どんなふうに生きたいと思っていますか?

 平和に、楽しく、「そこそこ幸せだな」と感じながら生きていきたい。そんなふうに考える若い方が多いのではないかと思うのですが、みなさんはいかがでしょうか?そんな中で、「何かにチャレンジしてみたい」とか、「こんなことをやってみたい」と思っている人もいるでしょう。

 その一方で、「私にできるのだろうか」、「何から始めればよいのだろうか」、「誰に相談したらよいのだろう」、「必要な情報はどこにあるのだろう」など、さまざまな不安が頭をよぎることもあると思います。ですから、行動に移すためには、不安や困難を乗り越える「力」が必要です。それはどのような力なのでしょうか。

 歴史を振り返ると、イエス・キリスト、仏教の開祖ゴータマ・ブッダ、イスラームの預言者ムハンマドなど、多くの宗教的指導者たちは、数々の苦難や葛藤を経験しながらも、自らの信念を貫き、社会に大きな影響を与え続けてきました。そして、その教えは今もなお世界中の多くの人々に受け継がれています。一人の人間の決意と行動が、時代や国境を越えて広がっていったことを思うと、その精神の力の大きさに驚かされます。

 夢や希望に向かって歩み続けるためには、困難に直面しても前に進む力が必要です。その力は、家族や友人、恩師など、支えてくれる人々から与えられることもあります。私自身は、キリスト教との出会いから大きな支えと力を与えられました。その出会いがなければインドで働くことはなかったと思います。アジアの農村で平和のために働くという「神様との約束」が、困難な時にも私を支えてくれたのです。その約束がわたしにとっての原点となっています。

 若い時期に、本当に信じられるものや、自分を支えてくれる愛や真理と出会うことは、その後の人生を大きく変える力になります。それは案外、みなさんの身近なところにあるかもしれません。ぜひ、自分にとっての支えや原点となるものを探してみてください。それは、迷いや苦しみに直面した時に、再び前を向く力になってくれるはずです。

(インド・サムヒギンボトム農工大学教授/インド宣教師・三浦 照男)