【日曜メッセージ】「共に苦しみ、ともに喜ぶ」(学校祭礼拝)
Date:2026.07.12
学校祭スタートに当たり、全校で行った礼拝のメッセージをお届けします。
「一つの部分が苦しめば、すべての部分が共に苦しみ、一つの部分が尊ばれれば、すべての部分が共に喜ぶのです。」
(コリントの信徒への手紙一 12章26節)
学校祭を迎えました。ここまでの準備に一生懸命取り組んでいる皆さんを、教員・職員一同、心から応援すると同時に、学校祭成功に向けて協力を惜しみません。今年のテーマは「BIG BANG」です。宇宙の始めの始め、私たちの想像をはるかに超える世界や宇宙の広がりを表す言葉です。それは私たちの内なる世界も、私たちの人生も一緒。この学校祭をはじめとする生徒会活動の積み重ねと経験によって、私たちの中に、私たちの外に、世界の広がりを実現していきたいものです。
さて私たちがこれから迎える学校祭に、「愛」が満ち溢れているでしょうか。私たちの仲間を見る目は、互いを励まし合う心は澄んでいるでしょうか。そこに愛が実現されているでしょうか。聖書は語り掛けています。私たち一人一人は体の部分、そのいずれもが欠けてはならない存在、替えのきかない存在、それぞれに独自の働きが託されている存在なのだと。そしてそれを互いに認め合い、尊重していくことによって調和がとれた関わりが実現するのです。
でも、人間はうまくいっているときはまだしも、うまくいかない時、失敗してしまう時、思い通りにならない時、誰かのせいにしたり、誰かを責めたり、自分の責任と役割から逃げてしまったりするのです。そこには分裂と分断しかないことを聖書は警告しています。渦巻く不平や不満は、私たちの心の目を曇らせて、前進するために向き合わなければならない壁から目を遠ざけさせてしまうのです。そして不安や不信、ついには争いだけを生み出していくのです。そこにあるのは崩壊の危機です。
人の優れたところ、人の価値、人のかけがえのなさを見失わないために、私たちには愛が必要です。私たちの学校はその愛を建学の精神に掲げます。私たちの心が愛をもって相手を見るとき、その人の良さ、かけがえのなさを知ることができるのです。私たちの心に起こるべき「BIG BANG」のスタートは、まさにここにこそ求められていることなのではないでしょうか。向き合う困難に、課題に、一人立ち向かうのではなく、一緒に力を合わせる仲間がいる。その事を、この学校祭の中で私たちは知るのです。誰かが悩んでいるなら、苦しんでいるなら、それに気づき共に苦しむ人でありたい。それでこそ、共に喜ぶことが実現するのです。愛に始まり、愛が最大に広がる学校祭を実現しましょう。
(宗教主任 久保木 崇)