【全校生徒、保護者の皆様へ】地震等災害時の生徒所在及び安否確認について
Date:2021.02.27
2021年2月15日
酪農学園大学附属とわの森三愛高等学校長 西田 丈夫
地震等災害時の生徒所在及び安否確認について
一昨日(2021.2.13)、東北地方で最大震度6強の強い地震が発生しました。幸いなことに直接の死者は現在のところ無いとの状況ではありますが、多くの負傷者が発生し、甚大な被害も生じています。
東日本大震災から10年、胆振東部地震から3年の節目に、油断に対する警鐘とも思える今回の地震となりました。全国の学校では、大震災を教訓に災害時の対応マニュアルの整備や避難訓練方法等の改善に取り組んできていますが、様々なケースを網羅して完全な形にすることには困難があります。
本校においても、様々な教訓を生かしながら、万一に備える体制を構築してまいりますが、今回、特に通学時に被災した場合の生徒の取るべき行動について、次の指導を図ることとしましたのでご理解とご協力をお願いいたします。
〇平常在校時における対応については、すでに定める「危機管理マニュアル」に沿って対応しますが、通学時、休業日等における生徒単独行動時については、次の対処方針に基づき行動するよう指導することとします。
通学や外出時に地震等に遭遇し、被害状況が甚大で、携帯電話等の通信が困難となり、自己判断の対応が求められた場合の対処方針(心得)
<第1段階>身体的安全の確保
1 負傷等で移動等が困難な場合は、自己対処で可能な限り応急処置(止血等)を講じる
2 可能な限り余震に備えた行動をとる
3 周囲の方々と協力し、当面の安全確保に全力を尽くす
<第2段階>救援の要請
1 周囲の状況により、警察、消防、救急等の救助支援要請を、周囲の方々と協力して行う
2 自己の安全を確認後、可能な限り周辺被災者の救護に協力する
<第3段階>
1 移動可能な場合は、安全を確保したうえで、家庭、学校への連絡を試みる
※学校は、壊滅的被害で組織化ができない場合を除き、おおむね1時間以内に、緊急対策本部を開設し、生徒の安否確認と安全確保また緊急避難対応を実施します。
2 可能な場合は、自宅、学校へ移動を試みる
3 被害状況が深刻で孤立した場合は、次の場所にて緊急避難すること
・被災場所に近い避難施設(標識等の設置確認)
・ 公共性の高い場所(市役所、警察署、消防署、病院、学校、駅、公民館、体育館等)
・ 最寄りに適所がない場合、周囲を観察し、その範囲で最良の場所にて救援を待つこと
<第4段階>
・可能になった時点で、家庭と学校に安否の通知と所在を連絡すること
以 上