【各位】「ネット上における誹謗中傷等」に係るメッセージ

Date:2021.06.05

2021年6月5日

 

酪農学園大学附属とわの森三愛高等学校長 西田 丈夫

 

全国、全道に広がる新型コロナウイルス感染症の拡大は、本校の教育活動にも大きな影響を与えています。今年度になり、特に顕著にその影響を受けることとなってしまいました。

本校は、特色ある「酪農学園だからできる教育」を目指し、教育活動を長年にわたり展開してきました。その結果、地元はもとより、全道、全国から在校生(全日制、通信制)1000人を超える生徒が集い、その内、約300名以上の生徒が学内にある学生(生徒)寮で生活しています。

この環境下、昨年来のコロナ禍にあって、「寮内に感染を持ち込まない」こと、活発な「部活動で感染者を出さない」ことを最優先に様々な対策を講じてきました。具体的には、任意検査(抗原検査)の積極的な導入、わずかな体調異変も見逃さない健康観察、疑わしきはまず検査を繰り返し、いち早く導入した諸設備等(全生徒入校前の検温、抗菌コーティング、手指消毒装置等)を活用、さらに、5月からはハイブリッド型授業の展開(全授業教室からのオンライン配信)を実施しているところです。また、4月下旬に実施された各スポーツ競技の「春季大会」も複数の部活動で万一に備えて出場を辞退しました。

また、現在も全国大会(インターハイ)を目指す部活動を中心に、家族や友人からも離れ、本校指定の「選手村(ホテル)」に入村し、授業は個室でのオンライン授業、練習時の移動も貸し切りバスやタクシーを利用するなど、感染リスクを最大限避け、大変強い制約を受けながらも高校生活の大きな目標に向けて努力を重ねているところです。そして、その姿を各ご家庭には経済的負担も担いながら支えていただいています。

しかし、その時々では、最良の判断と認識し努力してきましたが、結果的には、「コロナ禍」に完全打ち勝つことはできません。今年度にはクラスターも生み出すこととなり、多くの皆様にもご迷惑をおかけしています。この点については大変申し訳なくお詫びを申し上げる次第です。

しかしながら、いわゆるネット上では、「体調不良を知りながら、大会に出場している」「陽性者も大会に出ていた」「地域の恥」「規則を無視している」等の根拠なき誹謗中傷や心痛む書き込みが、まことしやかに広がっているとの情報があり、直接の問合せもあるところです。本校では、新型コロナウイルス感染症に係る情報を、個人の特定につながる内容、教育機関としての守秘義務相当の内容以外はすべて公開の原則で対応しています、また、直接の関係者以外にも周知すべくホームページ上でお知らせし、生徒、保護者に限る事項については、別の連絡ツールで対応しています。根拠なき情報による虚偽内容へのお問い合わせは、すべて本校関係者(保護者等)以外からものです。

一方、生徒への適切なご指摘には謙虚に耳を傾け、指導を強化しているところです。

本ホームページをご覧の皆様には、何卒、根拠なき情報、噂に振り回されることなく、冷静なご判断のもと対応していただきますようお願いいたします。無責任な感情による誹謗は、病魔より生徒の心を深く傷つけてしまいます。

今後も、全力で感染拡大と誹謗中傷から生徒を守り抜く所存で、学校運営に努めてまいります。

以 上