【日曜メッセージ】「 まず、心田を肥沃健康にせよ 」

Date:2021.07.25

「諸悪から自分を清める人は、貴いことに用いられる器になり、聖なるもの、主人に役立つもの、あらゆる善い業のために備えられたものとなるのです。」

(テモテへの手紙二2章21節)

 

今年の夏休みは何ができるでしょうか。私は夏休みというと、教会で行われたキャンプが思い出されます。それは私にとってとても大切な時間でありました。後の私の人生をとても豊かにさせてくれました。

さて、使徒パウロはまるで息子のように愛する子と呼んでいた弟子テモテへ励ましの手紙を送りました。そこには役に立つ人の備えられる姿が、用いられる器(うつわ)に例えられています。器にはさまざまな種類があります。大きさや色、模様に違いがあり、あるものは大事なことに、あるものは日常の生活に用いられます。しかし、それが金であれ、銀であれ、木であれ、土であれ用いられる器には一つ共通点があります。いくら貴いもので、素敵な器だとしても汚いものならば使いたいときに用いられないのです。金や銀の器のように特別に貴いものではなくても、主人に用いられる器は清められた物、きれいになっている物が用いられ、役立つものになるということです。皆さんはどのような器になりたいでしょうか。

奨励題の「まず、心田を肥沃健康にせよ」とは、酪農学園創立者・黒澤酉蔵先生の次の文章からのもので、「三愛主義」と共に建学精神である「健土健民」がよく表われているものです。

『健やかなる土』

健康な国民は 健康な食生活から

健康な食生活は 健康な食糧から

健康な食糧は 健康な農業から

健康な農業は 健康な土地から

健康な土地は 健康な農民から

健康な農民は 健康な心身から

まず、心田を肥沃健康にせよ

健康な人は「まず、心田を肥沃健康せよ」と言われましたが、どのようにして心田を肥沃にできるのでしょうか。様々な方法があると思いますが、今日の聖書には正義、信仰、愛、平和を追い求めなさい、とあります。皆さんに一つ提案があります。夏休み中、新約聖書のフィリピの信徒への手紙1~4章を毎日1章ずつ読む4日間の一人礼拝、あるいは一人キャンプをすることです。そして、皆が心を清めて肥沃健康に過ごし、心身をあらゆる善い業のために備えられて新学期を迎えたいと思います。

( 酪農学園宗教主事 朴 美愛 )