獣医・理数コース 道内研修旅行

Date:2021.10.28

10月13日(水)~15日(金)、獣医・理数コース1年生が、感染対策を徹底した上で、2泊3日の道内研修に行ってきました。

  • 1日目(10/13)

午前中、「千歳さけますの森さけます情報館」で、さまざまな種類のサケに関する展示を見たり、サケの稚魚を放流したりしました。その直後に訪れた千歳川の「インディアン水車」では、遡上してきたサケが勢いよくジャンプするのも見ることができました。

午後は「とかち鹿追ジオパーク」に含まれる然別湖へ行き、ネイチャーガイドの方の案内で、近隣の山林を散策しました。有名なナキウサギこそ見ることはできませんでしたが、風穴の存在によって育まれるコケ類や、クマゲラやシマリスなど様々な動物の生態について学ぶことができました。

  • 2日目(10/14)

午前は「東京大学北海道演習林」へ行き、天然林の成長過程やそこに住む野生動物の生態、さらには環境保全における獣医師の役割について、東京大学の先生から説明していただきました。

午後は「十勝農業共済組合鹿追家畜診療所」を見学しました。生産動物獣医師の具体的な仕事についてお話を伺ったほか、牛の第四胃変位の手術を間近で2回見ることができました。

夕刻に旭川のホテルに到着し、夕食を取った後、旭山動物園の坂東元園長をお招きして、講話をしていただきました。酪農学園大学の卒業生で、現在酪農学園大学で教えることもあるという坂東先生は、動物園で飼育される動物を私たちはどのようにとらえるべきか、命を大切にするとはどういうことかなど、深い話をたくさんしてくださいました。

  • 3日目(10/15)

午前中「旭山動物園」へ行きました。展示された動物を観察したほか、園内の動物病院で勤務されている獣医師の方(酪農学園大学獣医学科の卒業生)に病院内を見せていただき、具体的な仕事の話も聞くことができました。

午後は、マガンの渡りの貴重な中継地として、ラムサール条約に登録されている「宮島沼」へ行きました。実際にマガンが餌場から沼に戻って来るのを見ることができました。たまたま傷病鳥も保護されており、近日中に酪農学園大学の野生動物医学センターで治療を受けると聞いて、マガンを非常に身近に感じることができました。

 

緊急事態宣言が明けて最初の行事で、生徒は皆楽しみつつ、しっかり学ぶことができました。この研修で一回り大きくなって、今後も獣医師や生化学研究者などの夢に向かって、がんばっていきます。