獣医理数コースの特色ある教育「サイエンスイマ-ジョン」

Date:2021.12.11

11月19日(金)と20日(土)の2日間、獣医・理数コース1・2年生が「サイエンスイマ―ジョン」に取り組みました。教育において、イマ―ジョン(immersion)とは「外国語を手段として、その他の教科を学習する教育方法」のことです。今年度初めて実施したサイエンスイマ―ジョンは、英語を使って理科実験とその結果のプレゼンテーションをしました。

講師は英語を公用語とするガーナ出身の方で、東京の大学院で研究している博士課程の方でした。とてもおもしろい方で、ゲームで皆を盛り上げたり、英語を話すように促したりするのが上手でした。

1日目、午前は講師によるモデルプレゼンテーションのほか、英語で理系のプレゼンテーションをする方法を学びました。午後は、DNAに関する講義の後、バナナからDNAを抽出する実験を行いました。

2日目、午前は酸と塩基について講義を受け、ブルーベリーからリトマス試験紙を作り、pHを測定する実験を行いました。午後は、2日間で学んだことをまとめ、一人ひとり1分間で英語のプレゼンテーションを行いました。

英語での講義は難しい部分があり、頭をフル回転させて疲れましたが、化学や生物の授業で扱った内容もあり、今まで教科ごとに別々だった学習が繋がった瞬間でした。

最後に講師の方が、「理系の研究者の役目は、世界の人が幸せに暮らせるようになるために、研究で得た知識を使うことだ」と言っていました。将来書くであろう研究論文のために科学英語に親しむことができただけでなく、理系を志す人間としての生き方も考えさせられ、大変貴重な学びとなりました。