【日曜メッセージ】 「 狭き門 」

Date:2022.04.17

《 入学記念礼拝 》

 

「狭い門から入りなさい。滅びに通じる門は広く、その道も広々として、そこから入る者が多い。 しかし、命に通じる門はなんと狭く、その道も細いことか。それを見いだす者は少ない。」 

(マタイ福音書7章13~14節)

 

学校の塔の十字架を見て驚かれたでしょうか。キリスト教関係学校だからです。全国にも沢山あり、特色はチャペル(礼拝堂)があり、キリスト教を学校設立の中心にしていることです。創立者の黒澤酉蔵先生がクリスチャンの願いをもって学校を生み出したからでした。この機会にキリスト教が生み出した文化や温かな眼差しを学んでみてください。きっと将来の宝になります。

さて、聖書を理解しようとすると頭を悩ませるかもしれません。その生き方が問われてくるからなのです。

カルチャー(文化)の語源はラテン語「耕す」が由来です。若い時に悩んで堅い頭を柔らかく耕すなら、命を育む豊かな土壌、意味ある人生へと変えられましょうか。

大学の道路側に「狭き門」と言われる四角い入口があります。その向うに「希望の塔」の建物が見えます。敢えて狭き門を選んで歩めば、本当の希望が示されると。「狭き門より入れ」はイエス様の教えです。酪農学園の歴史を調べれば創立者も含めそれに賛同し、生涯をその言葉に託して歩んだ諸先輩の姿に出会いましょうか。

さてこの学校自慢を少し紹介して終えましょう。一つの大学として日本最大のキャンパスを誇ります。もう一つは黒澤酉蔵記念講堂前の創立者の黒澤先生の立像です。その姿は羊ヶ丘のクラーク博士の立像そっくりです。けれど黒澤像が14年先に建てられ、それを真似たのがクラーク博士の立像です。黒澤先生は14歳で、人に役立つための生涯をと苦学を選び上京し「狭き門」を歩み通した人でした。皆さんも狭き門をたどる歩みになるかもしれません。けれども聖書はその先に本当の命に通ずる道となることを示します。どうか今日から始まる皆様の学びの上に、神様の祝福を祈ります。

 

日本基督教団 野幌教会 福島義人