【日曜メッセージ】 「 時をよく用いましょう! 」

Date:2022.07.24

「時をよく用いなさい。今は悪い時代なのです。だから、無分別な者とならず、主の御心が何であるかを悟りなさい。」    

エフェソの信徒への手紙5章16~17節

 

 皆さんは明日から夏休みになります。コロナ禍の中でも様々な活動や学校祭もできた1学期を終えることになり感謝です。夏休みのために何か計画していることがありますか。

学校の休みを「放学」とも言います。「放」、放れるとは自由と自律を意味します。「放学」とは「学」から放れて何もしなくて休むというよりは、自由に学べる、自律的に学べる期間だと言えるのです。そして、この時はすべて自己責任で過ごすことになるのです。

「一日一生」という内村鑑三(うちむらかんぞう、札幌農学校2期生、キリスト教思想家・教育者・農業経済学者)が使った言葉があります。次のような意味です。「一日は貴い一生である。これを空費(むだづかい)してはならない。そして有効的にこれを使用する道は、神の言葉を聴いてこれを始めることにある。一日の成敗は朝の心の持ちかたによって定まる。朝起きてまず、第一に神の言(聖書)を読んで神に祈る、こうして始めた日の戦いは勝利にならざるをえない。たとえ敗北のように見えても勝利であることは疑いない。そしてこういう生涯を終生継続して一生は成功をもって終わるのである。」(『一日一生』の序文から)。

それぞれに必要な学びは異なると思います。今必要なことが何かを悟り、進むべき道や目標を見つけていくための経験ができるように時をよく用いましょう。神様の愛に触れることもできればと思います。

「時は過ぎ去る」と言われています。どうすればよいか考えるうちに夏休みが終わるかも知れません。時を分別し、コロナ禍を、環境を言い訳にしないで、自らよく考えて日々を過ごしなければなりません。まだまだコロナ過の多くの制限の中での夏休みになりますが、心身の健康に気を付けて、時をよく用いましょう。

 

酪農学園宗教主事 朴 美愛