【日曜メッセージ】 「 聖書の勧め 」

Date:2022.11.13

 

「聖書はすべて神の霊の導きの下に書かれ、人を教え、戒め、誤りを正し、義に導く訓練をするうえに有益です。」

テモテへの手紙二3章16節

 

『読書の秋』といいますが、『世界でもっとも売れた本』は『聖書』で、どんなに少なく見積もっても50億部以上とされています。『読書』と言っても、読み物として聖書を読もうと思う人は、殆どいないと思います。また、聖書を通読した人はそれ程多くないと思います。

ではなぜ、『世界中でもっとも売れた本』になり得たのでしょうか?それは、長い歴史があると言うことも理由の1つだと思います。新約聖書はイエス・キリストが誕生してから、長い年月をかけて書かれたものです。それに対して旧約聖書は、その成立は紀元前4世紀とされています。この長い歴史の中で聖書は、多くのキリスト教信者が手に取り、読み続けられてきたのでしょうか?その答えは今日の聖書の箇所に書かれています。

『この書物は、キリスト・イエスへの信仰を通して救いに導く知恵を、あなたに与えることができます。聖書はすべて神の霊の導きの下に書かれ、人を教え、戒め、誤りを正し、義に導く訓練をするうえに有益です。こうして、神に仕える人は、どのような善い業をも行うことができるように、十分に整えられるのです。』つまり、この聖書は『神の霊の導きの下に書かれた』ものであって、人が『どのような良い業をも行うことができるように、十分に整えられた』ものなのです。この聖書の箇所は新約聖書ですので、ここで言われている『聖書』は旧約聖書のことになりますが、この時代でさえ、聖書は、人が『どのような良い業をも行うことができるように、十分に整えられた』ものとして読まれてきたことを示しています。さまざまな時代であっても、この聖書は、その時代、その人にとって、『有益』な『知恵』を『与えてくれる』ものなのです。

私も『生きる手本』と思える聖書の箇所があります。その箇所に何度も心が救われたことでしょう。もしかしたら、本当の意味とは違った捉え方をしてしまっているかも知れません。しかし、そうであったとしても、私はそれで良いと思っています。苦しいときや悩めるときに、聖書の言葉が救いや導きになるのであれば、そこには『神の御心』があると思います。皆さんもこのように、とわの森三愛高校に在籍し、毎週礼拝を守り、聖書に触れる機会があるということは、単なる偶然ではなく、『神のお導き』であることを知って下さい。苦しいときや悩めるときに、聖書の言葉に触れてみて下さい。聖書の言葉、つまり、『神の霊』によって、その苦しみや悩みから救い出してくれる業を与えられると思います。

酪農学園大学 獣医保健看護学類 宮庄 拓