【日曜メッセージ】 「 君にできる何か 」

Date:2022.11.27

そこで、王は答える。『はっきり言っておく。わたしの兄弟であるこの最も小さい者の一人にしたのは、わたしにしてくれたことなのである。』

マタイによる福音書25章40節

本校の建学の精神に「三愛主義」というものがあります。それは「神を愛し、人を愛し、土を愛する」というものです。「土を愛する」とは、酪農学園という名前からも想像することができそうです。「人を愛する」もそれほどイメージすることは難しくなさそうです。しかし、「神を愛する」については、なかなか皆さんにとって難しいことかもしれません。しかし、今日の聖書箇所を読むと、まずは身近にいる困っている人、悲しんでいる人のために、何か行動をしてみる、つまり「人を愛する」ということが、結果として「神を愛する」ということにつながるのだ、と書かれています。

では具体的に、みなさんにはどのように「人を愛する」ことが求められているのでしょうか。今日は歌を一つ紹介したいと思います。2001年から2002年にテレビで放送されていた「ウルトラマンコスモス」という番組のエンディングテーマで「君にできるなにか」という歌です。その歌の冒頭部分を紹介します。

 

「Why なぜだろう?

誰かを救えるはずの力で 誰もがまた争う

Yes 本当は

ひとつの世界に生まれて来たと

わかりあえているのに」

 

今現在、ロシアがウクライナにミサイルを撃ち込んだりして多くの方の命が失われています。また、ロシアと同じように中国が台湾を攻めるのではないか、という話もメディアで取り上げられています。残念ながら世の中からは争いが無くなりません。皆さんの周りではどうでしょうか。争いやいがみあい、喧嘩やいやがらせはありませんか?しかし、その争う力は、誰かを救う力にもなるはずです。皆さんにできることは何でしょうか。自分にとっての人を愛するという「できるなにか」を見つけて、人のために、誰かのために、みなさんの力を使ってほしいと私は思います。

聖書科 新井 昭雄