【日曜メッセージ】 「 地の塩、世の光 」

Date:2023.01.15

「あなたがたは地の塩である。だが、塩に塩気がなくなれば、その塩は何によって塩味が付けられよう。~あなたがたは世の光である。山の上にある町は、隠れることができない。」                   (マタイによる福音書5章13~14節)

 

今日は冬休み明けの礼拝で新年と共に新たな始まりの時であります。皆さんはどのような思いで新年を迎えましたか。

とわの森三愛高校には学校礼拝があり、聖書を学んでいる意義はどこにあるのか真剣に考えたことがありますか。聖書に基づいて神を愛し、人を愛し、土を愛す人を育てるためであります。そのために、神を知り、人を知り、土を知って、イエス様を通して教えられたことを学び従うためであります。

日本では古くから新年を迎えて「盛り塩」で、金の神様を呼び込む、 悪い運気を取り除くとされている風習があるようで、塩の役割はとても大切であります。ところが、聖書ではあなたがたは「地の塩」・「世の光」だというのです。「地の塩」の『地』と『世』は、人々、社会、世界、時代であります。が、そのままでは味もなく、腐敗し、汚れて、暗闇になってしまう世界で、『塩』で『地』の腐敗を防いで、清めて、味付けなければなりません。そして、『光』で暗闇の世の中を照らし、明るくしなければなりません。イエス様はこの『塩』が、この

『光』があなたがただと、宣言されたのです。「塩」と「光」の働きは、自身のためではなく、それは人々のためであります。「塩」、「光」が役立つのは、自分を周りに浸透するからであります。また、「塩」も「光」も、その周りとは異質な存在であるからこそ、意味をもつのであり、わずかであっても周りの状況を変えることになるのであります。

2022年度「喜ぶ人と共に喜び、泣く人と共に泣きなさい」を年度聖句として歩んできました。最後まで時には塩のように、時には光のように周りを味付け、周りを明るくする人として、希望に満ちる新年を…。

 

酪農学園宗教主事 朴 美愛