【日曜メッセージ】「選び、選ばれ歩む学びの道」

Date:2023.05.02

今週は、入学記念礼拝で語られたメッセージをお届けします。

「あなたがたがわたしを選んだのではない。わたしがあなたがたを選んだ。あなたがたが出かけて行って実を結び、その実が残るようにと、」       (ヨハネによる福音書15章16節)

入学と進級おめでとうございます! 皆さんは選び、選ばれて、酪農学園大学附属とわの森三愛高等学校に入学されました。本校はキリスト教主義学校の特徴として、礼拝と聖書を学ぶ時間があり、これを大切にしています。

礼拝とは神(創造主)の前で、聖書のメッセージに耳を傾け、その問いかけを聴き、答える力を頂く大切な時で、賛美と祈りをもって自分自身を見つめる思索の時でもあります。聖書は不思議な書物で、聖書に出会った人々の人生を変えさせるのです。酪農学園の創立者、黒澤酉蔵先生もその一人でありました。

そして、黒澤先生は酪農学園を創立するにあたり、建学精神を何に求めるか協議したとき、いささかも躊躇(ちゅうちょ)することなく、聖書に基づく「神を愛し、人を愛し、土を愛す」の「三愛主義」にしたのです。そして、「三愛主義」で全人教育を行い、「健土健民」で農・食・環境を中心に「命」を大切し、これらを実践する人を育てて世に送ると決定したのです。

今日の聖書でイエス様は、神の愛を伝える働きのために弟子たちを選び、世に送って、実を結ぶようにと言われます。そして実を結ぶために願うことがあれば与えられるとの約束と共に『互いに愛し合いなさい』と言われます。イエス様はそのために『わたしがあなた(皆さん)を選んだ』と言われるのです。イエス様が私たちを選んでくださったので、必要なものを与え、生かして、成長させ、実を結ばせる、すなわち、安心して学びなさいとのことなのです。

高校での様々な出会いと学び、全ての時間と過程で学びに相応しい実りがありますように。皆さんの「選び、選ばれ歩む学びの道」が導かれ、実りあるものになりますように、新たな人生の出発の上に神様の祝福が豊かにありますようにお祈りいたします。

(酪農学園宗教主事 朴 美愛)