【日曜メッセージ】「すべての子どもに開かれた未来を」

Date:2023.05.28

「隣人を自分のように愛しなさい。」(ルカによる福音書10章27節)

チャイルド・ファンド・ジャパンから長谷川栄吾先生をお迎えして特別礼拝をおこないました。

とわの森三愛高等学校では、建学の精神である三愛主義に基づき、聖書に書かれている「隣人を自分のように愛す」ことを実行しています。学校での仲間との関りに始まり、家族、地域社会、日本、さらには世界に目を向けて、私たちの隣人に対してなすべきことを考え、実践しているのです。その一つがチャイルド・ファンド・ジャパンの働きに参加することです。

チャイルド・ファンド・ジャパンは、アジアにある貧困地域で生活する子どもたちとその地域経済と環境を支援する働きをしています。主にフィリピン・ネパール・スリランカの子ども達に、教育や保健・栄養、家族の生活改善などを行うNPO法人です。本校では昨年度、集めた募金によって2人の学齢期の子どもが安心して学校に通って教育を受けられるように支援をしてきました。この活動は毎年受け継がれています。経済が成長しつつあるフィリピンですが、今でも地方農村部では多くの家庭が貧しく、中には児童が学校に行かずに労働し、家計や家庭を支えていることも少なくないのです。本校では学校に行けない子ども達が学校へ行くための学費を単に支援するのではなく、チャイルド・ファンド・ジャパンの支援組織を通して支援することで、地域のコミュニティを組織的に構築する地域の自立支援の働きを支え、親や家族の安定した就労や収入確保によって、子どもたちの教育の機会が継続的に守られるような活動につなげているのです。

今回は私たちが支援する子どもからのビデオレターを拝見することができました。私たちと全く同じく、生きる権利を持ち、幸せを追求する権利を持つ子どもたちが、私たちとはあまりにも違う厳しい環境に置かれていることをまず知っていきたいと思います。平等であることを大切にし、この子どもたちを私たちのできる方法で支援していくことを通して、距離は遠く離れていても、心は近く隣人として歩む存在でありたいと思います。チャイルド・ファンド・ジャパンによる支援活動に参画することで、私たちも隣人を愛す実践を経験して学んでいきましょう。