【日曜メッセージ】「 空の鳥、野の花を見なさい 」(花の日礼拝)

Date:2023.06.19

「野の花がどのように育つのか、注意して見なさい。・・・今日は生えていて、明日は炉に投げ込まれる野の草でさえ、神はこのように装ってくださる。まして、あなたがたにはなおさらのことではないか。」   (マタイによる福音書6章28、30節)

今日は綺麗な花がたくさん飾られている礼拝堂で「花の日礼拝」を守っています。「花の日礼拝」は、1856年6月にアメリカの教会で、1年中で一番多くの花が咲く季節でもあって、皆が持ってきた花を飾って、子ども祝福式が行われたことが始まりです。この日は、花も人も神様から命が与えられ、育てられて、愛されていることを神に感謝し、同時に感謝をお互いに分かち合う日であります。

皆さんは最近、空の鳥を見上げたり、野の花を見つめたりしたことがありますか。イエス様は、私たちに「空の鳥を、野の花を注意して見なさい」と言われました。すなわち自然へと目を向けるようにと呼びかけているのです。なぜなら、そこには神様の愛が現れているからです。神様は空の鳥を養ってくださって、野の花、草でさえも育ててくださり、世の栄華を極めたソロモン王の着飾りよりも美しく飾ってくださるのだと。「まして、あなたがたにはなおさらのことではないか」、あなたがたひとり一人を養い、育ってくださると、イエス様は言われるのです。

私たちはありがたいことに、自然豊かな環境の中で、学びの時を過ごしていますが、では、どのぐらい自然の生命力、豊かさ、美しさを感じながら過ごしているのでしょうか。思い悩むことが多くて、私たちにはそんな余裕はないと、思っているのではありませんか。思い悩むことが実際に起きる確率における研究結果をある本で見ると、4%だけがどうしようもなく直面することであり、その他は思い悩まなくてもよいことだというのです。思い悩む時こそ、まず、「空の鳥、野の花を見なさい」、鳥も花も神に生かされているのです。私たちはなおさらのこと、神様に生かされて、この上なく愛されていることを思い出しましょう。そして、今日を感謝し、今を誠実に過ごしましょう。

酪農学園宗教主事 朴 美愛