【特進GROW-UPコース獣医理系専攻】1年生希望者 道内研修実施

Date:2023.08.24

7月26日(水)~28日(金)、特進GROW-UPコース獣医理系専攻1年生の希望者が、2泊3日の道内研修に行ってきました。

1日目(7/26)

午前中、「千歳さけますの森さけます情報館」で、さまざまな種類のサケに関する展示を見たり、サクラマスの稚魚を放流したりしました。また、サケの放流事業などの学びを深め、現在食卓に上っている水産資源がどのように守られているのか知りました。

午後は「とかち鹿追ジオパーク」に含まれる然別湖へ行き、ネイチャーガイドの方の案内で、近隣の山林を散策しました。今年度は、とてもラッキーなことに有名なナキウサギを見ることができました。永久凍土からの冷風が立ち込める風穴の存在によって育まれるコケ類や、風穴のない場所に育つササや樹木などの植生の違い、クマゲラやシマリスなど様々な動物の生態についても学ぶことができました。

 

 

 

 

 

 

 

2日目(7/27)

午前は「東京大学北海道演習林」へ行き、天然林の成長過程・倒木更新、そこに住む野生動物の生態(特に、シカによる食害)、さらには環境保全における研究者や獣医師の役割について、東京大学の先生から説明していただきました。北海道では特に、野生動物とヒトとの軋轢は今後も重要な課題です。午後は「十勝農業共済組合鹿追家畜診療所」を見学しました。生産動物獣医師の具体的な仕事についてお話を伺ったほか、牛の第四胃変位が原因で生じた食滞を治療するための手術を間近で見ることができました。

夕刻に旭川のホテルに到着し、夕食を取った後、恒例となった旭山動物園の坂東元園長をお招きして、講話をしていただきました。酪農学園大学の卒業生で、現在酪農学園大学で教えることもあるという坂東先生は、動物園で飼育される動物を私たちはどのようにとらえるべきか、命を大切にするとはどういうことかなど、深い話をたくさんしてくださいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3日目(7/28)

午前中「旭山動物園」へ行きました。展示された動物を観察したほか、園内の動物病院で勤務されている酪農学園大学獣医学科の卒業生である佐藤獣医師に病院内を見せていただき、具体的な仕事の話も聞くことができました。

午後は、マガンの渡りの貴重な中継地として、ラムサール条約に登録されている「宮島沼」へ行きました。夏場なので、残念ながらマガンはいませんでしたが、留鳥や近年問題となっている外来種のトノサマガエル等観察することができました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この研修を通して、自然を含め生命と向き合う事について、学びを深めました。今後の人生および

夢に向かっての大きな糧となりました。