【日曜メッセージ】「光の子として」

Date:2024.07.08

あなたがたは、以前には暗闇でしたが、今は主に結ばれて、光となっています。光の子として歩みなさい。 -光から、あらゆる善意と正義と真実とが生じるのです。-     

(エフェソの信徒への手紙5章8~9節)

 聖書は、私たちを光の子だと言います。光につながっているときに、私たちはそれぞれに光輝くことができるのです。その大もとは、私たちの救い主、イエス・キリストです。この手紙を書いたパウロは、そのキリストの光の中で自分の人生を180度転換し、イエスが救い主であることを世界に告げ広めた人でした。光の中で、全てが明らかにされた実体験を持つ人の語る言葉として、とても説得力があります。私たちもその一人として、光の子なのです。

 光が生み出すものは、善意と正義と真実だと語ります。善意は相手に対する優しい見方であり、相手のために尽くせる思いです。正義は正直・実直を指しています。まっすぐな気持ちのことなのです。それは間違いや横道にそれることから私たちを自由にしてくれるのです。そして真実は真面目で誠実であることを指しています。私たちが光につながっていることで、これらが生じると書いてあるのは、「実を結ぶ」という意味の表現なのです。

 そして、この聖書の箇所が私たちに教えるもう一つの大切な事柄が、これら3つの実はそれぞれの性質を持っいるのですが、実は一つだということなのです。もともとの聖書の表記にはこの時の「実」が単数で表記されているのです。私たちはそれぞれに光の子とされていて、それぞれに結果を残していくことができる性質をもっていますが、その実が合わさって、実は「一つの実」となっていくのだということを知らされるのです。私たちはその一つの実を結ぶ喜びを共有できるのです。

 いよいよ学校祭準備期間に入ります。企画も取り組みも様々で、クラスの中での役割や分担も様々です。だからこそ、光の中で、光の子として実を結び、それらが一つの大きな実となるように、互いに善意と誠実と真実を目指して取り組んでいこうではありませんか。

(宗教部長 久保木 崇)