【日曜メッセージ】「 すべての部分が共に喜ぶ 」  〔学校祭礼拝〕

Date:2024.07.15

「一つの部分が苦しめば、すべての部分が共に苦しみ、一つの部分が尊ばれれば、すべての部分が共に喜ぶのです。」  コリントの信徒への手紙Ⅰ 12章26節

学校祭1日目を迎えました。各クラス、クラブを中心にそれぞれの企画を練り、今日までの準備をしてきました。今年のテーマは「attraction(アトラクション)」。魅力・惹きつけることを意味します。

ここまでの活動がすべて順調であったわけではないでしょう。意見の違いや、知っている事か知らない事か、好き嫌いや得意・不得意、時には失敗とやり直しがあったかも知れません。その時に、皆さんはその大変さや苦しさを、クラスの仲間たちと共有し、力を合わせて乗り越えてきたのだと思います。今も大変なんです! というクラスがもしかしたらあるかもしれないですね。それこそが学校なのです。私たちはそこから経験を積み、学び、生きる力を得ていくのです。そこに生まれる一人の喜びを、皆の喜びへとつなげていきたいものです。

皆さんの一つ一つの取り組みが、多くの人の耳を惹(ひ)き、目を惹き、心をグッとつかむ魅力となることを期待しています。魅力を発信するということは、自分たちをアピールすることです。しかし、それは自己満足ですることではありません。それが相手のためになること、相手の思いにかなうこと、相手の喜びにつながることが大切です。この相手を思うことこそ、愛なくしてできないことなのです。私たちは神に愛されていることを聖書から学びます。その私たちは、学校の中心に「三愛」を置く学校です。そこでの皆さんの活動が、大きなまとまりとなって、全体を「愛」によって美しく彩ることになるのです。

今日の主役はあなたであり、今日の主役はあなたの仲間です。一緒にこの学校祭を全体の喜びへと進めていきましょう。そして三日目の一般公開、多くのお客様を主役としてお迎えする時、私たちの学校の魅力を最大限、お伝えしていこうではありませんか。その全ての上に、神の恵みと守りがありますように。

(宗教部長 久保木 崇)