【日曜メッセージ】「互いに愛すことを実行せよ!」(終業礼拝)

Date:2024.07.21

「兄弟愛については、あなたがたに書く必要はありません。あなたがた自身、互いに愛し合うように、神から教えられているからです。」

(テサロニケの信徒への手紙 4章9節)

  感動に満ちて締めくくられた学校祭。皆さんの素晴らしい取り組みを見て、皆さんと、教員・職員、保護者の方々も一緒に達成感を共有することができました。私たちを一つにしたものは何だったのか。それが「愛」であることを皆さんはどのように受け止めたでしょうか。

 さあ、いよいよ夏休みを迎えます。ここまで3か月の歩みの中で、皆さんは多くの学びと経験を積み上げてきました。私たちが掲げた重要なテーマは年度聖句に表されています。そこにある「兄弟愛」について、今日の聖書箇所で、手紙の筆者であるパウロはもはやその説明は必要ないことを前置きするのです。私たちも、学校生活で兄弟愛を学び、今回の学校祭でも仲間とのかかわりの中にそれを実現しようとしました。そう、皆さんの心の中には、既に兄弟愛の種は蒔かれ、芽を出し、根を張り、成長しています。学校祭を生徒会全体で盛り上げ、一人一人の役割を果たして成し遂げた皆さん、本当に素晴らしい活躍だったと思います。ここから夏休みを迎えます。一緒の場所で、一緒の目標を目指した場面から、今度はそれぞれに別な目的・目標をもって過ごす所へと散らされ、そこでの一人一人の活躍と研鑽を、お互いのために再びこのとわの森三愛の舞台に持ち帰るのです。

それは何のためか。あなたが将来、この学校での学びと成長を携えて、世界に遣わされていくためなのです。すでに手に入れているもので納得するのではなく、できている範囲で満足することなく、「なおいっそう励むように勧めます」と聖書はあなたをキリストにあって勇気づけるのです。私たちにとって今こそが、互いに愛すことを実行する時です。あなたに約束されている成長を手に入れるために、この夏を大切な時として、神様と人との前に誠実に、そして愛をもって歩みましょう。

(宗教部長 久保木 崇)