【日曜メッセージ】「神をあがめ、賛美しながら」
Date:2024.12.22
メリー・クリスマス!
今日はクリスマスの日曜日です。全世界の教会でクリスマス礼拝がささげられます。今週の日曜メッセージは、先週の学校礼拝のメッセージを掲載しているため、待降節第3週のメッセージとなっています。次週はクリスマスのメッセージをお届けします。
「羊飼いたちは、見聞きしたことがすべて天使の話したとおりだったので、神をあがめ、賛美しながら帰って行った。」 (ルカによる福音書2章20節)
3本目のロウソクに灯がともりました。いよいよ来週はクリスマスです。世界で最初のクリスマスは、私たちの生きる現代のクリスマスのようにきらびやかに飾られるものではなく、ごちそうやケーキに囲まれるものではありませんでした。そこで起きたことは、救い主メシアの誕生でした。その姿は、誰よりもいやしく、低い立場の人としてお生まれになりました。泊まる宿すらなく、家畜小屋の片隅でのキリスト誕生が世界ではじめのクリスマスだったのです。
このクリスマスにどのような意味があるのでしょう。今日の聖書にある天使のメッセージは、はっきりと語っています。「恐れるな。わたしは、民全体に与えられる大きな喜びを告げる。 今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった。この方こそ主メシアである。」 そうです、この出来事は民全体、すなわち全ての人に与えられる喜びだったのです。神は人の目にも見える形でそのことを実現し、それを宣言されたのでした。
ではこれを見た人たちは、誰もが信じたでしょうか。いいえ、そうではないのです。このキリストを否定しようとする人たちが次々に現れるのです。そしてキリストを十字架で処刑するのです。私たちの目の前の十字架はそのシンボルです。しかし、それはキリストを否定して殺そうとした人々のシンボルにはなりませんでした。イエス様の十字架での死によって私たちの罪がゆるされること、そして3日後に復活されて神の命を与える救い主の姿のシンボルとして、今、私たちの前に十字架はあるのです。
聖書は、旧約聖書の時代からこのイエス・キリストのことを預言し、神の愛と救いの御心がその言葉の通りになることを、時代を越えて私たちに語り続けるのです。羊飼いたちが証言する「見聞きしたことがすべて天使の話したとおりだった」ように、私たちの前でも神が語った通りのことが神によって実現されていくのです。私たちはその神をあがめ、賛美しながら、神の愛と救いの中を歩むのです。皆さんの歩みが神によって祝福されますよう、お祈りいたします。
(宗教部長 久保木 崇)