【日曜メッセージ】「最も価値あるものを探し見つけよう!」
Date:2025.02.16
「天の国は次のようにたとえられる。畑に宝が隠されている。見つけた人は、そのまま隠しておき、喜びながら帰り、持ち物をすっかり売り払って、その畑を買う。」
(マタイによる福音書13章44節)
皆さんは自分の人生で最も価値あるものとして何を持っているのではありませんか。きっとそれは人生の最大の宝になるものなのでしょう。何か高価なものを考えるかも知れませんが、値段の問題ではなく、本当にほしいと思って、得るために努力し、手に入れたものかも知れません。もしくは、何か特別な意味があるものかも知れません。苦労しても、大変な思いをしても、そこには、他のこととは比べられない何かの価値があるのです。
イエスさまは、宝を見つけた農夫と良い真珠を探して見つけた商人の譬えを通して、最も価値あるものを教えました。これは『天の国』の教えなのです。時代も、文化も異なるので、私たちの今の常識だと少し不思議に思う話ですが、この農夫と商人は知恵を尽くして、何とか努力して、全財産を使って、この宝を手に入れたのであります。あらゆる犠牲を払っても、その犠牲にまさる最も価値ある宝を得た二人には最高の喜びがあったでしょう。
パウロという人は、最も価値ある人生の宝を見つけた人でした(フィリピの信徒への手紙3章5~9節、新約P.364~365)。自分の人生について、これまでは人より優れたことを自慢してきたけれど、それには比べられない宝である神の国を見つけ、そのためにイエス・キリストの十字架があることを確信したのでした。それ以外の全てを失いましたが、しかしパウロはどんな時でも喜びに生きてきた幸せな人となったのでした。
その宝、天の国は、皆がそれぞれ探し、見つけるものであります。「神を愛し、人を愛し、土を愛して」生きるならば、そこで得る価値あるものが何であれ『天の国』で生きることになるでしょう。皆さんが人生で最も価値あるものを探し、見つけ、幸せな人生を生きることを祈り願います。
(酪農学園宗教主事 朴 美愛)