【日曜メッセージ】「心の目を開いて」(イースター記念礼拝)
Date:2025.04.27
4/23(水)にイースターを記念する学校礼拝を行いました。本日はそのメッセージをお届けします。
そしてイエスは、聖書を悟らせるために彼らの心の目を開いて、言われた。「…あなたがたはこれらのことの証人となる。…」
(ルカによる福音書24章45,46,48節)
イースター、おめでとうございます。キリスト教会が最大の喜びとして祝う復活祭の日曜日を4/20(日)に迎えたばかりです。十字架にかかってすべての人のためにその命を犠牲としてくださったキリスト、その象徴こそキリスト教会が掲げる十字架ですが、そのキリストの墓を私たちはもはや象徴とする必要がないのです。なぜならキリストは復活されたので、もう墓にはいらっしゃらないからです。
「復活」、そんなこと信じられないと思って聞いている人も多いのではありませんか。当時の多くの人もすぐには信じられなかったようですから、皆さんの感覚も十分にわかります。でも、人々のその様子を記録する聖書は、同時にイエス・キリストが、肉体(からだ)をもって復活されたことを真面目に記録するのです。イエスご自身がおっしゃっています。「よく見なさい、触ってよく見なさい。」と。それでも信じられない弟子たちに、魚を食べてお見せになるのです(別な箇所では、息を吹きかけてともあります)。
恐れている私たちにその存在を示して平安を与え、信じることができない私たちにありのままの姿を見せて、そば近くにいてくださることを教えてくださるのです。こんな経験をしたら、その事実を伝えたくなる、黙っていることができなくなる、そんな弟子たちの気持ちが、少しでも伝わってくれたらうれしいことです。
でも、今日、私たちはもう一つの重要なことを知らされています。それは、「証人」の役割です。彼らの証言が、見たことをそのまま伝えること以上に、イエスが「心の目を開いて」くださったことで、「聖書の言葉と一致していることを証言している」ことなのです。聖書が神の言葉であること、神の言葉がそのまま実現したこと、そしてその実現したことこそイエス・キリストそのものだということです。私たちに今、目の前で開かれている聖書は、神の言葉であることを語り継ぐ証人たちの証言とともに、あなたに今手渡されているのです。あなたはこの聖書をどう読みますか?
(宗教主任 久保木 崇)