【日曜メッセージ】「隣人を自分のように愛しなさい」
Date:2025.05.04
「第二の掟は、これである。『隣人を自分のように愛しなさい。』この二つにまさる掟はほかにない。」
(マルコによる福音書12章31節)
本校の建学の精神は「三愛精神」、神を愛し、人を愛し、土を愛す、に基づいています。
・「神を愛し」:善き人になろうと努力すること
・「人を愛し」:互いの違いを受け入れて生かしあうこと
・「土を愛す」:大地を健康に育てること
この3つの愛が合わさって、初めて健やかな人と大地が生まれます。
本校では、この精神に基づき「隣人を愛する」を、日々の生活はもちろん、ボランティア活動を通して実践しています。忙しい生活の中でも、自分の心・体・時間を他者のためにささげ、他者を想い行動することは、まさに隣人愛を具現化しているといえるでしょう。
誰かのためを思い行動するということは、国際交流にもあてはまります。「交流」ですので、ボランティアのような「奉仕活動」ではありませんが、自分の心を開き、相手の話を聞いて分かり合おうとすることは、相手に関心を持たないとできません。相手に関心を持って寄り添うことは隣人愛のスタートといえるでしょう。
ボランティア活動と国際交流には、実はもう一つの側面があります。それは「与える」だけでなく「受ける」という側面です。相手に喜んでもらうために行動する→相手が喜んでくれる→相手が「有難う」と自分に感謝を示す→自分も喜ぶ、嬉しくなるという「喜びの連鎖」が発生します。「自分のしたことが喜んでもらえて嬉しい」「自分も相手の役に立てた」という経験が、次の活動の源となるのです。
本校ではこのように、ボランティア活動や国際交流を大切にしています。今年度の皆さんの学校生活においても、多くの「隣人を愛する」機会があることでしょう。是非積極的に参加をし、自分がしてもらって嬉しいことを相手にする喜びを経験してほしいものです。
(教頭 家山 麻希)