【日曜メッセージ】「どんなときにも」ペンテコステ記念礼拝・花の日礼拝
Date:2025.06.15
「花は地に咲きいで、小鳥の歌うときが来た。」 (雅歌 2章12節a)
「あなたがたは地の塩である。」 (マタイによる福音書 5章13節a)
今日は花の日とペンテコステをお祝いする日。二つの性格は違うので、今日のお話は二本立てとします。でも共通していることは「どんなときも」という言葉です。
花の日礼拝は1856年にアメリカの教会でこども達を集めて礼拝をする際に、何もないは寂しいから教会を花で飾ろう、というアイデアから生まれたものです。きっかけは単純ですが、それが今でも続いているのには理由があります。それは、大事な時に必ず花があるからです。喜びのとき(開店祝いなど)、悲しみのとき(葬式など)、誰かに大事なことを伝えるとき(告白など)には花が添えられます。つまり、人の感情が大きく動くときや大事な場面では必ず花があり、どんなときも、花は人の心を慰め、励まし、人をも飾ります。どんなときも人に寄り添うのが花である、言えるでしょう。
ペンテコステは、キリスト教の三大祭りの一つで、通称「教会の誕生日」とも言われています。きっかけは単純で、十字架で死んだイエスの語った言葉(福音とも言います)を12人の弟子が後世に伝えようとしたことが始まりです。きっと、イエスが生きているときに聞いていた言葉がとっても印象に残り、ぜひともまだ聞いていない人たちにも伝えたかったのでしょう。その代表例がマタイによる福音書5章13節~16節の「あなたがたは地の塩・世の光である」です。短い言葉ですが、この言葉を弟子達によって伝えられた人々は心を動かされ、次の世代に、あとの時代に伝えようとしました。そしてどんなときも、どんな場所でもこの言葉は大事にされて現在に至っています。
どんなときも、花と聖書の言葉は人に寄り添い、力づけ、ときに慰めてくれるのです。
(日本基督教団札幌手稲教会牧師 原 和人)