【日曜メッセージ】「 わたしはあなた方を遣わす 」
Date:2025.07.20
「行きなさい。わたしはあなたがたを遣わす。」 (ルカによる福音書 10章3節)
いよいよ夏休みを迎えます。ここまでの歩みを、皆さんはどう振り返っていますか。そしてここからの歩みをどのようにしたいと胸躍らせていますか。「三愛主義」と「健土健民」を建学の精神として掲げ、共に聖書を読んで礼拝を守りながら過ごしてきた皆さんにとって、ここで学んだことが、自分を成長させる出来事につながっていることを感じてくれているのではないかと思います。
今日の聖書箇所は、イエス・キリストが弟子を町々に派遣するお話です。イエス様の弟子といえば12人がよく知られていますが、今日の聖書箇所には72人が選ばれます。72という数字はあらゆる人々にということにつながる数と言われています。このお話、72人に特別な能力や実力があったということよりも、イエス様の名によって働くということに共通点がありました。きっと72人もいれば、個性的な人もおり、元気印の人も、ユニークな人もいたことでしょう。静かで落ち着いた人も、目立たない人もいたかもしれません。いろいろな人があらゆる場所に派遣されたのでした。彼らは祈って送り出され、自分に与えられた使命を全うするのです。それは、人々を癒し、神の国が来ることを伝えることでした。その使命は、酪農学園の「三愛主義」と「健土健民」もそうなのです。そして彼らは、帰ってくるとき、自分でもびっくりするような結果を携えて戻ってくるのです。
さあ夏休み。あなたが遣わされる場所はどこでしょうか。学校を離れて、久々に出会う旧友たちの所かも、寮生は地元に帰って地域の方々の所かもしれません。そこであなたは、今日までにその身に実現した楽しみと喜びと感謝のすべてを、この時だから出会う人たちに分かち合って伝えていくことなのです。場合によっては壁にぶつかったことや悩んでいることを通して、あなたが今一生懸命なことを伝えることかもしれないですね。そこに新しい経験が待っています。そのことがきっとさらなる喜びに満たされることでしょう。イエス様は訪ねたいと思っているその場所に、あなたを素晴らしい役割を託して派遣しようとしています。さあ、出かけましょう。あなたのために祈る仲間がいること、そしてイエス様がいることを忘れずに過ごしてください。再びこの学び舎に戻る時に、互いに分かち合えるあなたの報告を携えて帰ってきましょう。
(宗教主任 久保木 崇)